読書はあきらめていたんですが、アマゾンの電子書籍 Kindle本をパソコン用アプリを使って読んでみたら思っていたよりもはるかに快適に読めるということが分かりまして、先月から読書にハマっています。
iPhone用の Kindleアプリも慣れると快適です。文字を大きくして表示しているので1ページに表示される文字数が少なくて違和感があったんですが、慣れるとむしろ読みやすいです。
ハマってしまったのは、英国イングランド北部の街カーライル在住の作家、M. W. クレイブン(M. W. Craven)の作品のうち、ワシントン・ポーという名前の刑事が主人公となるシリーズです。
最初の数冊は日本のアマゾンから日本語翻訳版が普通に買えたんですが、危惧していた通り買えなくなりましたので(基本的に日本国外からは買えないのですよ)オーストラリアのアマゾンから英語版を買って読んでいます。
英語で読むと自分が読みたいスピードで読めないと思い込んでいたんですけど、いつの間にか私の英語読書速度は速くなっていたらしくて、日本語を読むのと大差ないスピードで読むことが出来ましたから、これからはもう翻訳版を日本のアマゾンから買う必要はありません。どうせ買えないんですけど。
このシリーズのすでに出版されている5作品は全部読んでしまったので、最初に翻訳版で読んだ4作品を原書で読もうと思って英語版を買って読んでいるんですが、やはり原書で読むに限ると思ったことは「原書と翻訳本」に書いた通りです。
それはともかく、私がこのワシントン・ポーのシリーズにハマっているのを知ったうちの夫が、自分も読んでみようと思ったらしくて昨日1作目を買ったんですよ。
といっても、うちの夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ておりまして、もう本は読めませんからオーディオブック(本の朗読を録音したもの)を買って聞くんです。
アマゾンの場合、電子書籍は Kindle(キンドル)アプリで読みますが、音読されたオーディオブックは Audible(オーディブル)アプリで聞きます。
夫は iPhone にインストールしたアプリで聞いているわけなんですけど、ヘッドフォンかイアホンを付けて聞いていますからね、用事があって話しかけても聞こえないことが多いのですよ。
近くまで行って話しかけ、話しかけられていることに気づいた夫がオーディオブックを止めてヘッドフォンを外し、それからもう一度話すという面倒くさいことをしなくてはいけません。
昨日は「アザックデー」(ANZAC Day)という祝日で午後からの出勤だったので、午前中ずっとオーディオブックを聞いていました。
ワシントン・ポーのシリーズを聞き始めたんだなと思いました。黙って座ってひたすら聞いていました。聞いている間はまったく喋りませんし、私も家事の合間に Kindle本を読んでいるから、家の中はシーンと静まり返っていました。
夫は、時々目を閉じて眠気と闘いながら、ひたすら聞き続けていました。きっと夫もワシントン・ポーにハマっちゃうに違いないと思いました。
そうしたら、違ったんですよ。
ワシントン・ポーの1作目を買ったのは買ったんですが、昨日聞いていたのはトルストイの「アンナ・カレーニナ」だったんです。
数ヶ月前に同じくトルストイの大長編小説「戦争と平和」を聞いていました。来る日も来る日も聞き続けて、何週間かかったのか知りませんけど最後まで聞き終えて、大いに達成感を感じたらしいです。
それで、今度は「アンナ・カレーニナ」を聞くことにしたと言っているのを聞いたのはもう随分前のことですよ。
まだ聞き終えていなかったのか!
聞いても聞いても終わらないんだそうです。
でも、途中で投げ出すのは悔しいので最後まで聞こうと頑張っているらしいですけど、聞き終えることが目的の読書は時間の無駄じゃあないですか?
私は「戦争と平和」のストーリーにも興味がないけど、「アンナ・カレーニナ」みたいなストーリーは全く読みたいとも思いませんよ。いかに小説としての組み立てや文章表現が優れていようとも、ああいう話に興味はないです。
「アンナ・カレーニナ」はまだまだ当分終わりそうにありません。眠気と闘いながら聞いていますが、眠気に負けてしょっちゅう寝ていますからね。
ワシントン・ポーのシリーズは、早く次が知りたくて読むのを止められなくなるタイプの本ですから、かなりの長さがある作品もあっという間に終わってしまうんですがね、「アンナ・カレーニナ」は...
しかし、いつかワシントン・ポーを聞き始めて私のようにハマったら、我が家はますますシーンと静まりかえるでしょう。
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