2024年2月26日

食事会のことと家庭内の不安と緊張

土曜日に、うちの夫の父親が主催する家族の会食がありました。

私は夫の父親と中国人の奥さんが好きではないので、この夫婦が主催する食事会や旅行には参加したことが無かったのですけど。

ほら、例の「今年はできるだけたくさん楽しいことをする」という新年の抱負ですよ。あれのせいで、私は態度を改めることにしたんです。

義妹(夫の妹)とパートナーは、現在メルボルンに滞在しているんですけど住んでいるのはドバイですし、義弟家族は近くニュー・サウス・ウェールズ州に引っ越す予定なので、家族皆んなが集まることが難しくなるわけです。

それに、今回の食事会には義母(夫の母親)とそのパートナーや夫の叔父夫婦も含めて家族が全員集合すると言うもんですからね、私も参加することにしたんです。

来れないのは、この日仕事だったうちの娘だけということでしたが、実際には義弟のスペイン人の奥さんも娘のヴェドラちゃんも来なかったし他にも来なかった人達はいました。

合計13人が集まったのですが、思っていたよりも楽しかったです。長年会話もしなかった夫の父親の中国人の奥さんとも話をしましたし、わだかまりが少し溶けたので、今後は夫の父親夫婦とお付き合いをしてもいいかなと思いました。


会食をしたのは、セントキルダという街の砂浜に建つウエスト・ビーチ・パヴィリオン(West Beach Pavilion)というレストランです。

ウェブサイトで見るととても素敵なレストランに見えるんですけど、行ってみようと思っている方がいらっしゃったら、食べ物は期待しない方がいいですよとアドバイスします。

出てきた料理で一番美味しかったのは、チップス(ポテトのフライ)でしたよ。パーティーには良い場所かもしれません。眺めはいいです。砂浜に建っているんですからね。

車はレストランの前の道路に停められますよ。

それなのに、

私達は(というか運転していた息子は)うちの夫にあっちに曲がれこっちに曲がれと指示され続け、なかなか車が停められなくて機嫌が悪くなった夫に怒鳴られたあげく、夫が命令した通りの場所に停めたんですけど、それはレストランからは遥かに離れたセントキルダの街の中でした。

なんでこんなところに停めるのよ!

と私は心の中で叫びましたよ。

でも、何か言うと夫が爆発しそうだったので黙っていたんです。そこからレストランまで10分以上も歩きました。夫が車を停められないと言っていた海岸側の道路にはずらりと車が停まっていて、レストランのすぐ前にも停められたんです。

夫は自分が間違っていたことをどう思ったんでしょうかね。

とにかく、息子は駐車のことで怒鳴られたことが引き金になって、かつて夫のせいで経験した辛かった記憶が蘇ってしまい、気持ちが沈んでいました。

テーブルで隣りに座った息子と私は、うちの夫の言動が原因で気持ちが落ち込んだ時にどう対処するべきか、自分のメンタルヘルスを守るにはどういうふうに考えるべきなのか、そういう話をしました。

周囲の人には失礼だとは思いましたけど、話している内容が分からないように日本語で話しました。

私はこれまで息子とうちの夫の双極性障害のことをじっくり話し合ったことは無かったのですけど、土曜日はいろいろ話すことが出来ました。

うちの夫の双極性障害は「躁状態」が軽い2型ですし、ここ数年は薬のお陰で安定しているんですけど、それでも波がありますから一緒に暮らす者は苦労するんです。

「躁状態」の時の最も顕著な症状は怒りやすくなることですが、まだ双極性障害だと分かっていなくて薬も飲んでいなかった頃には、夫が息子に対してイライラを発散するかのように激昂したことが何度かあったんです。

そういう経験が息子にはトラウマになっているのですよ。元々繊細な性格だった息子は、ひどく傷ついたわけです。

こういうことは、息子が昨年から受け始めた心理カウンセラーのセラピーの結果、私に話してくれるようになったことです。

私は自分の父親にしょっちゅう怒鳴られて育ちましたし、トラウマになっている出来事がいくつもあるんですけど、いつ父親が激昂するかが不安で常に父親の機嫌を気にしていました。

ですから、家の中で不安や緊張を感じ続けていたという息子の精神状態は良く分かるんです。

そういう関係では自分の思いや意見を言う事も出来ないわけでしてね、息子は海岸側の道路に車を停められると思っていたのに言えなかったのです。

つらい記憶が蘇って気持ちが沈んだ息子でしたが、義弟(夫の弟)も不安がひどくて心理セラピーを受けていると分かり、お互いの経験などを話しているうちに気持ちの落ち込みからは回復できたようでした。

食事会の後、うちの夫は義母の家に泊まりに行きましたので、息子は夫のいない家でしばらくの間は緊張することも無いんですけど、水曜日には帰って来ますからきっとまた緊張するんでしょうね。

私の息子へのアドバイスは、トラウマの元になっている人から物理的に離れることです。早く良くなって仕事を見つけて経済的に自立して家を出て行くこと、これが一番だと思いますよ。

うちの夫は、基本的には良い人なんですけど、精神的な病気があったとは言え、これまで夫のせいで家庭の中に緊張と不安があったことは事実ですから。

子供達にとってトラウマになるような出来事の原因になったことも否定できませんしね。

そういう人と一緒に暮らすのは、早くやめた方がいいです。


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