2024年2月10日

道に迷って幸運のハイキング

昨日、うちの夫は再び父親が売りに出していまだに売れていない家の草刈りや敷地のメンテナンスをしに行きました。昨晩は義母(夫の母親)の家に泊まりましたから、私は一人で良く眠れました。

今日は娘も合流して、倒れた木の片付けなどもするんだそうです。娘は昨夜も遅くまでレストランでのアルバイトに励み、今日は屋外での力仕事ですよ。

3月に大学院の2年目が本格的に始まる前に、出来るだけ稼いでおきたいということらしいです。

うち夫はもう車の運転が出来ませんから、昨日は誰かが送って行かなければいけませんでした。片道1時間以上かかります。

いつもなら送って行くのは私の仕事ですが、昨日は息子が行ってくれました。昨年2月の痔の手術からの回復がなかなか順調ではなかった息子ですが、1時間くらい座って運転するのはもう問題無いと言いまして。

ただし、夫と一緒に力仕事をするとお尻が悪化する可能性がありますから、仕事はしません。夫を送り届けた後、帰る前に少しハイキングをしたいと思ったらしいです。

夫の父親が売りに出していまだに売れていない家というのはヒールズビル(Healesville)という町の外れにあって、あの辺りにはハイキングが出来る場所はいろいろあるんです。

息子は何度も行ったことがある義母の家の近くの自然公園に行くつもりだったらしいですが、道を間違えてしまいました。

間違えて行った道に別の自然公園の入り口があったので入ってみると、わけがわからない一方通行の狭い道を進むしかなく、不安になりながらたどり着いたのが「マルンダ貯水池公園」(Maroondah Reservoir Park)だったんですよ。

そこにはマルンダダムというのがあって、そのダムによってできた湖があるんです。20年近く前に湖が干上がっていると聞いて見に行ったことがありますよ。何年も干ばつが続いた時でした。

息子も一緒に行きましたけど、まだ小さかったから良く覚えていなかったそうです。息子は、とりあえずダムの周囲を少し散歩してみることにしたそうです。

駐車場から少し歩くと見えてくる壁がダムです。


ダムの上に上がると、こんな景色が!


この景色に感動しちゃった息子は、さらにもう少し歩いてみることにして、結局この自然公園内をハイキングすることになったらしいんです。

湖が干上がったことがあるというのがウソのようにたっぷり水が溜まっています。今年の夏は特に雨が多いので、滝まで出来ていたようですよ。


湖が干上がった頃は、ダムの周囲も大変乾燥していて植物の多くが枯れていましたが、現在のようなのが本来の姿なんですね。



すっかり満足した息子は、よほど気分が良かったんでしょう。ハイキングの後、ヒールズビルの町の人気店ビーチワース・ベーカリー(Beechworth Bakery)に寄って一人でモーニングティーを食べたと言うんですよ。

それがどうしたと思われるかもしれませんが、うちの息子はこういう普通のことが出来なくなっていたんです。お尻のせいもありますけど、メンタルヘルスのせいで一人で出かけること自体が簡単ではなかった頃もあるんです。

往復2時間以上の運転とハイキングの後もお尻が痛くならなかったことで自信がついたようですし、道に迷って良かったと言っていました。

いい歳をした息子がハイキングをしたとかベーカリーに一人で寄って食べたとか、そんなことで喜んでいるお母さんも珍しいでしょうが、私は嬉しかったです。

息子は確実に回復しています。


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