友人のエクリーさんの下のお嬢さんが21歳の誕生日パーティーを計画していたのは昨年のこと。計画を始めたのはその前の年です。
オーストラリアでは、21歳の誕生日は最も重要なお祝いなのです。21歳が成人年齢と考えられているからです。
祖父母や親戚一同が集まって、友人知人なども招待して、盛大な誕生日パーティーを催す人も多いのですが、うちの息子も娘もそういうパーティーはしませんでした。
本人達の希望だったので仕方がありません。
エクリーさんのお嬢さんは、盛大なパーティーを計画していました。ただの誕生日パーティーではなくて、仮装パーティーです。テーマは「ヴィラン(Villain)」すなわち映画や物語に登場する悪役や敵役のことです。
彼女はヴィーガンなので、どんな料理を出すかということでは、うちの娘も協力して計画を立てていたんですよ。
ところが新型コロナの感染拡大でロックダウンに!
屋内で人が集まれるという規制緩和は誕生日パーティーに間に合わなくて、パーティーは1年延期ということになっていたんです。
今年の11月に22歳の誕生日をお祝いすることになっています。
うちの娘は彼女と子供の頃から大変親しい友達なので、娘はパーティーに行くと知っていましたが、何とうちの夫と私も招待されたのですよ。
喜んで行きますと返事をしたのは良いんですけど、「パーティーは仮装パーティーなので好きな悪役に扮して来てね」と念を押されました。
さあ困った!
うちの息子や娘が子供だった頃には、学校に仮装していくイベントやハロウィーンなどで何度も仮装には協力してきましたけど、自分が仮装したことなどありませんよ。
自分が仮装するなら女の悪役が良いですけど、女の悪役と言えばやっぱりディズニーの映画に登場するキャラクターを思い浮かべます。
最初に思ったのは「リトル・マーメイド」のウルスラ(アースラ)ですが、タコですからねえ、衣装がちょっとハードルが高いです。売っていますけどあまりお金を使いたくありません。
次に考えたのは、「101匹わんちゃん」のクルエラ・ド・ヴィルです。あの白と黒のかつらさえ手に入れられたら衣装は何とか準備できそうです。
昨日の朝、うちの夫を車で送って行く時にこの仮装の話題になって、私がクルエラ・ド・ヴィルを考えているんだけどかつらを買わないといけないと話すと、夫が言いました。
「ヒロコはミストレスチンがいいんじゃあないの?何もしなくていいし」
「ミストレスチンって何?」
「パイレーツ・オブ・カリビアンに出た海賊」
「ああ、アレか!」
何もしなくていいってどういうこと?
と叫んだ後で、私がマダム・チンになるのは確かに簡単かもしれないと思いました。でも衣装が難しい。それにかつらも必要ですよ。
何の仮装をするにしても、衣装は古着を売っているオプショップでいろいろ手に入るとは思うんですけど、必要なら自分で作りますけど、かつらは買う必要がありそうです。
娘に相談したら、エクリーさんの奥さんが クルエラ・ド・ヴィルになると決めて準備をしているそうなので、私はクルエラになるわけにはいきません。
次に考えたのは、「ハリー・ポッター」のベラトリックス・レストレンジでしたけど、アジア人のおばちゃんがベラトリックスは似合わないですよね。
おばちゃんでもできそうなのが、映画「ミザリー」のアニーという女ですけど、ちょっとイマイチだなあ。これもかつらが必要だし。
娘のオススメは、「シュレック」のファークアード卿です。背が低いからススメているんでしょうけど、ファークアード卿はイヤだわ。衣装を買ってあげると言われてもイヤだわ。
となると、マダム・チンは悪い提案ではなかったかもしれません。自分でもかなり説得力のあるマダム・チンになれそうな気がします。
笑いは取れそうですけどねえ。
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