2日前には、新しい首相に選ばれたトラス氏を女王が任命されましたが、にこやかにされていてお元気そうに見えたんですけど。
ご存知のように、オーストラリアという国は英国の植民地として始まり、今でもオーストラリアの国家元首は英国の国王ということになっています。様々な政治や立法の手続きに国王の代行を務めるオーストラリア総督の裁可を得るという形式的な儀式みたいなものが存在します。
私がオーストラリアの市民権を取得した時のセレモニーでは、会場にエリザベス女王の大きな写真が掲げてありました。
そういう国ですから、今朝は大きなニュースになっています。
96歳というご高齢でしたが直前まで公務をされていました。急に体調を崩されたのでしょうかね。誰にでも命の終わりが必ずやって来ますが、それが思いがけなく突然やって来ることもありますね。
70年以上も国の象徴として国民に敬愛されてきた女王の突然の死のニュースに、英国の皆さんは大変お悲しみのことでしょう。
エリザベス女王の死去を受け、チャールズ皇太子が国王に即位されたそうですが、国家元首がチャールズ国王ということになると、オーストラリアでは立憲君主制を廃止して共和制へ移行しようという機運が高まるかもしれません。
オーストラリアの国家元首を英国の国王ではなく自国民にするべきという共和制運動はずっと続いていますが、エリザベス女王の人気のせいか1999年の国民投票は反対多数に終わりました。
その国民投票から20年以上が過ぎ、世界中からの移民により多人種多民族国家となった今のオーストラリアが、チャールズ国王を国家元首にするというのもちょっとおかしな話です。
再び国民投票が行われたら、おそらく立憲君主制を廃止して共和制に移行することに賛成多数になるのではないかと思いますよ。私は共和制に賛成しますけどね。
この議論は別として、オーストラリアの多くの国民にエリザベス女王が敬愛されていたことは事実です。メルボルンも今日は悲しいムードです。
ご冥福をお祈りします。
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