2022年9月4日

10年ぶりに触れた娘の髪

今日の日曜日、うちの娘は知り合いの方の結婚式に招待されています。そのために昨晩わざわざ家に帰って来ました。

何のために?

それは、お母さんのファンデーションやヘアスプレーを使うためだと言っていました。そうすれば、わざわざ結婚式のために化粧品を買わなくて済みますからね。

うちの娘は、日頃は全くノーメイクなのですよ。心理クリニックの受付の仕事にもメイクなんて全くせずに行っているそうですし、ほぼ毎日通っているクラヴ・マガのトレーニングには、メイクなんて不要ですし。

しかし、パーティーとか結婚式のような特別のイベントには、メイクをしたいわけです。付けまつげはお母さんが持っていないので自分で買って来たようですが、ファンデーションはお母さんのを使うつもりです。ファンデーション以外のものは自分で持っていますけど、一体いつ買ったのか分からないほど古いですよ。

私のファンデーションもいつ買ったか覚えていないくらい古いんです。パンデミックが始まって以来使うことがめったに無いのでね。ちゃんと使えるのかどうか確認したら、固まってはいませんでした。

さて…

昨晩のことですけど。

「お母さん、後で髪の毛を巻くのを手伝ってくれる?」
「うん手伝ってあげるよ」

どんな手伝いをするのかは知りませんでしたが、シャワーを浴び終えた娘が呼ぶのでバスルームに行ってみると、そこにはピンク色のスポンジ式へアローラー(クリップ付き)が合計24個も置いてあり、それで髪の毛を巻いてくれと言うのでした。

手伝いじゃあなかったんですよ、髪の毛を巻くのをやってくれと言うのです。

私はこういうのは得意じゃあないんですけど、やってくれと言われたらやってあげるしかありません。

「アンタねえ、こんなのでグルグル巻いたら髪の毛くるくるになっちゃうわよ」
「いいのいいの、分かってるの、それで上手く行くの」

一体どんなヘアスタイルにするつもりなのか分かりませんでしたけど、とにかくその24個のヘアローラーで巻いて欲しいと言うんですから、お母さんは頑張りましたよ。

シャンプーしたばかりの濡れた髪の毛にヘアムースを塗って、まずは後ろ側の下から巻き始めました。

そして、

髪の毛を巻きながら、娘の髪の毛を触るのは10年ぶりだと気づいたんです。

娘は子供の頃にダンスを習っていたので、毎週レッスンの前には髪の毛をバレエのお団子にしていましたし、発表会とかコンテストではいろいろヘアスタイリングをしなくてはいけませんでした。

そう言えば、小学生の頃にはアタマジラミが湧いて、長い髪の毛を切るわけにもいかず、大変な苦労をしてシラミ駆除をしたこともありました。薬でシラミを殺した後、死んだシラミとシラミの卵を細かい櫛を使って全部取り除くんです。

アタマジラミが湧いたのは1回や2回ではありませんでしたからね、本当に大変でした。

中学生になってダンスをやめるまで、私は日常的に娘の髪の毛に触れていたんです。精神的な病気で苦しむようになったのは、ダンスをやめた後でした。

大人になった娘の髪の毛は、子供の頃と変わっていませんでした。おでこのすぐ上のど真ん中につむじがあるとか、頭の後ろ側の毛が横向きに生えているとか、子供の頃と同じでした。あたりまえですけどね。

髪の毛を巻きながら、娘がまだ子供だった頃のいろいろなことが、とても懐かしく思い出されました。

アタマジラミのことだって、今では楽しい思い出です。


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