2022年4月10日

鎮痛薬の飲みすぎ注意

右の鎖骨と胸骨の関節部分に無理な力をかけてしまったらしくて、関節炎になっている私ですが、腕を動かしていなくても思わず声が出るほど痛いとなると、これはもう鎮痛薬が必要です。

頭痛などの場合は「パナドール」(Panadol)という薬を愛用していますが、炎症が起きているということなので、炎症を抑える成分が入っているという「ニューロフェン」(Nurofen)というのを飲むことにしました。

「パナドール」がアセトアミノフェン(パラセタモール)を主成分とする解熱鎮痛薬なのと違い、「ニューロフェン」はイブプロフェンを主成分とする消炎鎮痛薬ということなんですが、これまで「ニューロフェン」のお世話になったことはほとんどありません。

長年「ニューロフェン」を利用しなかったのには理由があるんですよ。

スキャンダルがあったんです!

かつて店頭で売られていた「ニューロフェン」には、腰痛用、偏頭痛用、生理痛用、緊張による痛み用など様々な種類があって、もちろんパッケージも少しずつ異なっていました。

私は頭痛くらいしか鎮痛薬を必要とすることはなかったですし、オーストラリアに住み始めて以来ずっと「パナドール」一筋で、他の薬を試してみようとも思わなかったのですが、「ニューロフェン」がよく効くという話は聞いたことがありました。

ある時、この「ニューロフェン」がオーストラリアの消費者団体から「ションキーアワード」(Shonky Award)という賞を受賞したんです。日本語にするならば「信用できないで賞」みたいな賞です。

それがきっかけで、「ニューロフェン」の異なる商品は成分が全く同じ薬なのにまるで症状に特化した薬であるかのような宣伝をして消費者を欺いているということが一般市民の知るところとなり、大問題になったんです。

結果、オーストラリアの消費者法違反しかも悪質ということで、「ニューロフェン」製造メーカーのレキットベンキーザー社(Reckitt Benckiser)は600万ドルの罰金を課せられたんですよ。

あれで「ニューロフェン」は消費者の信用を失ったわけです。私も大変憤慨して「ニューロフェン」など利用する気は全く無かったんですけど、炎症に伴う痛みには「パナドール」よりも「ニューロフェン」の方が良く効くという話を医者から聞いて、買ってみたんです。

そうしたら確かによく効いたので、それ以来いつも1箱は常備するようになったんですけど。

今回の鎖骨の関節の痛みにも「ニューロフェン」は良く効きました。

昨日の午前中にはもうすっかり治っちゃったくらいに錯覚するほどでした。痛くないので洗濯物も外に干したんです。車の運転だってへっちゃらでできそうでしたから、少し必要なものを買いに行っておこうかと思ってスーパーに行きました。

先日の外掃除で壊れた大型のちりとりを買いにホームセンターにも行くつもりでした。

ところが、買い物中に首が引きつるような感じがし始めまして、なんだかヤバい感じになったので、どうしても必要だったものだけを買って家に帰ることにしたのですけど。

首が引きつるような感じは、運転中している間に痛みに変わり、鎖骨と胸骨の関節だけじゃあなくて鎖骨全体に激しい痛みを感じるようになりました。

そして痛みは急激に悪化!

まさに、

薬の効き目が突然切れた!

という感じです。

今まで普通だったのはどうしちゃったの?

もうね、顔が引きつる痛さでしたよ。ハンドルを動かすのもつらかったけど、シートベルトが鎖骨に当たるので余計に痛くて、「はあはあ、うううう」と呻きながらやっとの思いで帰宅して、すぐに「ニューロフェン」を2錠飲みました。

しばらくすると痛みは再び消え、家事でも料理でも何でもできるようになりました。すごいですねえ、どういう仕組みで痛くなくなるんですか?

夕方になって再び首が引きつり始めましたが、今度は痛みが戻って来るのだと分かっていましたから心の準備ができましたけど。

でも、あれですか、こういう時は薬のおかげで痛みが消えたからと言ってあれやこれやと家事をしたりせずに、安静にしておいた方がいいんですかね。

まあとにかく、胸鎖関節の痛みには「ニューロフェン」は良く効くということが分かったのでございました。今現在痛みは全くありません。こうして人は鎮痛薬というものに依存していくわけだな。

飲みすぎ注意!


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