2021年11月22日

駐車場で大汗をかいた話

うちの夫のトラックですけど、

できれば処分してもらいたいと密かに期待しているわけですが、夫が合鍵を作りました。新しいキーを作ったということは、処分する気など毛頭ないということのようで。

トラックはめったに使うことはないのですから、登録料(税金)とか車両保険とかもったいないんですけど、「トラックは普通車にはできないことが色々できるのだ」と夫は言います。

それは分かるんですけど、

普通車にはできない色々なことをするのに、

誰がトラックを運転するんですか?

私しかいないじゃん。

ああ…

とにかくですね、夫は合鍵を作ってもらいに行ったのです。

トラックのキーが1つしか無かったので、私が運転し始めたんだからもう1つ必要だと思ったそうです。本人は運転できないんだから、キーは1つあれば足りるだろうと私が言いましたら、「無くしたらどうするんだ?」と言いました。

この私が車のキーを無くすなんていう可能性は無いんですけど。

トラックを買った時には2つあったそうですが、もう1つがどこに行ったか分からないのだそうです。無くしたのは私ではありません。

とにかく、合鍵を作ってもらいに行ったのです。

ところが、近頃の車のキーというのは簡単にはコピーできないのですよ。夫のトラックのキーには、「イモビライザー」(Immobilizer)という自動車盗難防止システムが使われているのです。

「イモビライザー」なんていう言葉は初めて聞きましたよ、私は。

「芋びらいザー」とも聞こえる覚えやすい名前の盗難防止システムは、一体何なんでしょうか。

夫の説明によりますと、

普通の車の場合、キーを差し込むシリンダー内部の形状とキーの形状が一致すればイグニッションをオンにしてエンジンが始動できるわけですが、このキーに電子チップを埋み込んで、この電子チップの持つIDコードと車のIDコードが一致しないとキーを回してもエンジンを始動できないというのが「イモビライザー」なんだそうです。

IDコードは暗号化されているのでコピーが困難で、車両の盗難防止に高い効果があるということです。

ですからね、従来のような合鍵じゃああダメなんです。同じ形のキーを作ってもらっても使い物にならないわけですよ。電子チップ入りのキーでなくちゃあいけませんし、キーのIDコードをトラックのIDコードと一致させるようにコンピューターでプログラムしなくちゃあいけないのです。

その作業のために、日曜日に合鍵を作ってもらった店の近くにトラックを持っていく必要があると夫に言われました。

その店は、イーストランド・ショッピングセンター内にあるのですよ。

私はね、日曜日のイーストランド・ショッピングセンターの駐車場がどういう状態になるかを知っています。あんな大混雑の駐車場にトラックで入って行くだけでも怖いんですけど、小さな駐車スペースにトラックを停めるなんて超怖いです。

なんでそんなことを私にさせる?

と言ったところでどうしようもない。夫は運転できないんだから。

合鍵なんか作るなよ!

と言ったところでもう遅い。もう作っちゃったんだから。

「どうしよう、どうしよう…」と心配していたら、お疲れの夫は日曜日から4連休をもらいましたので、昨日の朝、夫と一緒に開店時間より30分も早く行きました。少しでもトラックを停めやすいようにということで。

駐車場はまだ半分以上空いていたので、合鍵屋に近い入口の近くに停めることができました。スーパーで少し買い物をして、鍵ができるまでコーヒーを飲んだりしておしゃべりをして過ごしました。

無事に鍵が出来上がり、さあ帰りましょうという頃には、駐車場は満車状態でした。空いたスペースを探してたくさんの車がウロウロしています。停めた時には両側のスペースとも空いていたのですが、もちろん車が停まっています。

バックで駐車するべきだったと後悔してももう遅い。

その狭い場所からバックで出なくちゃあいけません。トラックですからね、後ろの荷台が突き出ているし、バックで出るのは難しいんですよ!

隣りの助手席では、夫が大きな声で指導を続けます。

「もっとハンドルを切らないと出られないぞ!」
「そんなんじゃあダメだ!もっとハンドルを切れ!もっともっと!」
「ダメだ!これじゃあ後ろがつかえる!」
「後ろ当たるぞ!ミラーを使ってよく見ろ!」

うるさい!よく見てるってば!

その間、私が出ようとしているスペースに停めようとしている車がずっと私を見ているんですよ。その車のせいで動けない他の車も私を見ているんです。夫は大声を出し続けているんです。

私がどれほど大汗をかいたかご想像ください。(泣)

日曜日のショッピングセンターにトラックで行きたくないです。


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