さあ捨てろ捨てろ

「数学（Mathematical Methods）」の試験１日目のしかめっ面以上に険しい表情で帰宅した試験２日目の娘。やはり計算機を持ち込んでの２時間以上に渡る試験は難しかったようです。

しかし今更どうにも出来ないし、とにかく終わったんです。もう「数学」をしなくていいのです。ノー モア 数学（No More Mathematical Methods）！

「さあ、捨てろ！捨てろ！」

勉強机と化していたダイニングテーブル上に散らばる大量のリーフペーパー（バインダーに挟めるように穴が開いたノートの紙）やノートブックやもちろんテキストブックをリサイクルゴミ箱にガンガン投入しつつ、「いやテキストは燃やす！庭で焚き火をして燃やしてやる！」と叫ぶ娘！

なるほど、「数学（Mathematical Methods）」はそれほどの苦痛をもたらしていたのですか。

ようっし、お母さんもお手伝いします。

リーフペーパーをチェックしながらゴミと保存とに分類していたら、見つけたのが裏に絵が描かれた一枚のリーフペーパー。（勉強中の退屈しのぎに絵が描かれたリーフペーパーはたくさんあったんですけど、この一枚には目がクギ付けになったのよ。）

「こっ、これは何？ もしかしてお母さん？」
「ぎゃあああ、隠してたのにィ！」

真っ赤になって大笑いする娘につられて、お母さんもつい涙まで流して大笑いする羽目になりました。

勉強しているダイニングテーブルの反対側のコーナーにある椅子に座ったまま居眠りする母親の顔をスケッチしたようです。午後３時４３分と書いてあります。

ほうれいラインの見苦しさ、二重あご、首の肉のしわ！

「なんて醜い！ お母さんってこんなに酷い？」
「眠っている時は誰でも醜いです」
「いいえそんなことはありません。美しい人は眠っていても美しいです」

そんな会話をしながら、ダイニングテーブルはどんどん片付いていきました。

今日は、娘の得意科目「文学」の試験です。

少し明るくなった娘のサチ。あと２つですよ。頑張ってください。

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