2016年11月29日

心の病気は脳みその不具合

タイトル通り、心の病気は脳みその不具合ですからね、みんな色々あって当たり前なんです。

娘のサチがVCEの試験終了後、ずっと家に引きこもっているのは、「一人で家から出るのが不安である」というのが最も大きな理由です。

お母さんと一緒に、お母さん運転の車で、よく知っているイーストランド・ショッピングセンターに買い物やウォーキングに行くというのなら、問題なく出来るのですよ。

ところが、あまり良く知らない場所に、しかも一人で行くということになると、考えるだけで不安が強くなりすぎて家から出ることが困難になってしまうのだそうです。パニック発作を度々経験しているので、「もしかしたらまたパニックになるかもしれない」という恐怖のために、外出を避けて家にこもってしまうというのもあるようです。

パニック障害は、近年「うつ病」や「不安障害」「強迫性障害」などの精神疾患と同様に、少しずつ知られるようになってきてはいますが、理解されているかというと、どうなんでしょうね。

うちの夫は、若い頃に重症のパニック障害で何年も苦しみましたが、パニック障害はすっかり克服しました。その後、双極性障害2型を発症しておりますが、現在は「躁」と「うつ」の中間を維持しています。

私は「不安障害」と「うつ病」を患いました。今は普通に生活していますが、抗うつ薬は飲み続けています。心配事や緊張する状況、他人に拒否あるいは批判されることに異常に敏感な状態は続いているので、些細なことで突然奈落の底へ真っ逆さま...というようなことが時々ありまして、いつも崖っぷちに立っているような気分ではあります。

娘は「不安障害」と「強迫性障害」に始まり「摂食障害」になりました。自傷行為を授業中に先生に見つかったり、パニック発作で保健室通いを繰り返したり、本当に何度学校から電話がかかってきて娘を迎えに行ったことか!

VCEの2年間は良い成績を取るという目標のおかげで比較的安定していましたが、安定と言っても常に綱渡り状態でしたしね、バスで学校に通う事はできなくなっていました。

娘はね、時々ストレスを溜め込むと、アルコールキャビネットからウイスキーのような強いお酒を取り出して、ストレートで飲んだりするんです。

ストレスが溜まると強い酒をあおるというのは、お母さんが長年やって来たことです。

自分がやってきたことですけど、娘がやっているのを見ると、それは問題行為に見えますね。よくないよ、酒をあおるのは!

最近、我が家のアルコールキャビネットは空っぽで、そういう強い酒が手に入らないので、娘は不満を申しておりますが、酒をあおるのはよくないのよ!

それはともかく...。

息子のカイは、病名がつくような心の病気にはならなかった...というか、医者に診てもらうようなことはなかったけど、実は色々ありました。家出したこともあったし。両親と妹の三人がおかしくなっているんだから、家の中のムードは暗いですし、おまけに経済的に困窮して食べるのにも苦労した時期があったわけだしね。彼はアニメやファンタジーやビデオゲームの世界に逃避することで、何とかやって来たんじゃないかと思います。

先日、息子はアルバイトで稼いだお金を私の銀行口座に振り込んでくれました。生活費の足しにしてくれということで。お母さんは、嬉しかったです。

「一人で家から出るのが不安でどこにも行けない」娘も、いずれ一人で大学に通えるようになるはずです。そのためにはどうしたらいいのか、夫も私もよく分かっているし。

家族が支え合えば、何とかなります。


脳みその不具合はね、治すことがことが出来るのですよ。完全にとまでは行かなくてもね。

この記事をお読みの皆さんの中に、「心の病気」を抱えていらっしゃる方がおられたら、お伝えしたいのは、そのこと。

確かに、「心の病気」というのは、経済的・人間関係・キャリアなどにおける成功を阻むものになりえるわけですけど、何をもって「成功」と考えるのか、そのあたりの考え方次第ですよ。

そして、もしも一人で苦しんでいる方があれば、その方には「助けてくれる人」を求めなさいと申し上げたいです。そうした「助けてくれる人」は必ずいますよ。身内や親しい人ではない場合も多いでしょうが。

そして、助けられてください。

「助けられた人」は、いずれ「助けてくれる人」になれるんです。


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