2016年11月23日

花粉と喘息発作で死者

昨日の続きですが、これまでに二人の方が亡くなったそうです。一人は大学で法律を学ぶ若い女性。もう一人は12年生の男子高校生で、VCEの最後の試験を終えたばかりだったそうです。大変お気の毒です。

一昨日の猛暑の日の終りにやって来たクールチェンジに伴う嵐は、温度と湿気と強風との組み合わせが稀に見る悪さだったのだそうで、花粉の粒子が破裂して細かな粒子となって飛び散り、強風で広い範囲に急速に拡散しました。花粉粒子の濃度もたいへん濃かったそうです。

もちろん、花粉以外の砂ぼこりなどの誘引物質も拡散していたわけですが、喘息の発作を起こした人達が救急車を呼びまして、救急サービスへかかってきた電話数は夕方からの5時間で1900回に上り、対応が困難な緊急事態に陥りました。もちろん非番の隊員なども緊急出動して対応に当たったそうです。

でも、亡くなった大学生は、救急車を持っている間に亡くなりました。電話をしてから到着までに30分かかったそうです。

病院の方も対応に追われましたが、治療を求める人が著しい数になり、喘息の治療に使われる気管支拡張剤の Ventolin や酸素が足りなくなるところも出たそうです。

救急医療で有名なアルフレッド病院(Alfred Hospital)では、一晩で6ヶ月分くらいの数の喘息発作患者を治療したとか。

これまでに亡くなった方はお二人ですが、重症で危機的な状況の患者は、ヴィクトリア州内で現在30人以上もいるそうです。死者数が増える可能性があるとニュースでは言っていました。

オーストラリアという国は、アレルギー疾患者数が多く、喘息による死亡率は世界ナンバーワンとか聞いたことがあります。私もオーストラリアに来てから草の花粉症で苦しむようになりました。一度、呼吸困難で病院に運ばれたこともあります。

あの時、抗ヒスタミン薬を、説明書に書かれた服用量を超えて飲んだ(つまり24時間に1錠という薬を短時間後に再び服用した)ので、病院に着いた頃には症状が落ち着いたんですが、医者が言うには「そのような緊急事態には服用量を超えて飲んで良い」とのことでした。

時々呼吸困難の症状が出る私の場合、抗ヒスタミン薬以外に気管支拡張剤の Ventolin も常備しておいたほうが良いかもしれません。

いやあ、春は大変よ!

経済的なゆとりがあれば、花粉症の時期は花粉の無い国で過ごしたい!

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