オーストラリアの住宅価格が異常な高騰を続けていることについては、つい先日も「住宅価格がすごすぎる」という記事に書いたのですが、メルボルンの住宅価格は異常高騰がさらに加速しています。
経済専門家も政治業の皆さんも、これは「住宅バブル」であると認識していますが、ここ10年ほどの間「もうすぐバブルは弾けるぞ」と言われながら、弾けるどころか膨らみ続けているわけで。
これってですね、メルボルンの住民がそれだけ経済的に豊かになったのではないんですよ。高額になり続ける住宅を買っているのは、投資目的の人達と住宅開発業者が殆どなんですから。もうね、一般人には手が出ないの!
そんな中、いかに高額でも怖いもの知らずで買っちゃう中国系移民家族の皆さん。売家の見学やオークションの際に幾度となく見かけた彼らの多くは、どうしたって1億円近くも出して家を買えそうな感じの人達ではないのです。子供連れのまだ若いカップルとその両親と思われる夫婦の3世代家族が普通ですけど。
どうやら、彼らの背後には金持ち中国人がいる場合が多いようです。オーストラリアの永住者ではない外国人は、新築ではない住宅を購入できませんから、住宅価格が特に高騰しているメルボルン市街地に近い人気エリアや東側のエリアで住宅(または住宅の建っている土地)を買うことは困難なんですよ。
で、どうやっているのかというと、中国国内にいる金持ち達が永住権を取得した中国人移民名義で住宅を購入するという裏取引をやっているんです。契約の内容は複雑だとしかニュースの記事には書かれていなかったので、どういうからくりの取引なのか分かりませんけど、想像はつきますよね。
それはともかく...。
普通のオーストラリア人の中にも、土地転がしならぬ「住宅転がし」で大儲けをしている人達が大勢います。
以前住んでいた貸家の大家がそうでした。
バブルが始まる以前のまだまだ住宅が安かった頃に、投資目的の家を買っていたこの人は、住宅価格が値上がりを始めた後、家を購入してはリフォームを行って高く売り利幅を得るを繰り返して大儲けし、当時自分たちが住んでいる家以外に5軒の家を所有していました。
それらは一定期間、賃貸しして家賃収入を得ます。1軒あたり月18万から20万の収入ですから、住宅購入費用のためにたとえローンを組んでいたとしても容易に返済できるわけ。
こうして所有する家の数はどんどん増えて、家賃収入もすごいけど(月あたり100万円くらい)、所有する家は今では1軒あたり80万ドル(約8千万円)から1Mドル(約1億円)もするほどに値上がりしているのよ。将来安泰!
また私の友人の一人は、大儲けはしていないけど、20数年前に結婚した時に買った小さな家が場所的にリングウッド(Ringwood)の良い場所にあるのと(当時はそうではなかった)家が建つ土地の区画が広いので、もしも今その小さな家を買うとしたら1Mドルはするだろうと言っています。購入価格は10万ドル以下だったんですって!
10倍になったってことよ!
我々も、まだ若い頃になんとか小さな家でも買っておければよかったのですけどね...。
最近「住宅バブル」の崩壊が近いという話をよく耳にします。
本当に?
どうなんでしょうね。そういう話は10年ほどずっと聞いてきていますから。
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