2016年10月19日

アメリカだったら訴えられる

今日は娘が学校に行く最後の日でした。

今月末より始まるVCEの試験は、各生徒が慣れ親しんだそれぞれの学校で受験しますので、試験のためには再び学校に行くことにはなるのですが、全員が集まるのは最後の日ということです。

家に持って帰らなければならない持ち物はほぼ全て持って帰っていたのですが、美術の作品だけは展示されていたため、昨日の最後の日に持ち帰るということになっていたようです。

娘の作品は幾つものピースから成り立つ立体作品でしたから、美術教室から道路に駐車した車まで何度も往復して運ばなければなりません。

「お母さんは腰が悪いからいいよ」

娘の親切な言葉を真に受けて車で待っていたお母さんですが、何度も往復して作品を運ぶ娘をただ待つというのもイライラするので(私は待たされるのが大っ嫌いなの)やっぱり手伝うことにしました。

久しぶりに入る美術教室。「ここに来るのも今日が最後だわ」と感慨深く、12年間プラス準備学年の合計13年間の果てしなく長かった時を振り返りつつ、私は比較的軽い(と言っても結構重量はある)作品を運ぶことにしました。

「都市の見えない汚染」をテーマにした作品で、美術担当のC先生をうならせた立体作品でした。LEDライトで都市の高層ビルディングの窓が光り、下水道の汚染との対比が見事な作品です。

その作品を両手に抱えて教室を後にしようとした私は、入り口のところに高さ10センチの段差があることなど気がついていなかったのです!

あああっ...!

バランスを崩し倒れそうになるのを必死にこらえる → しかし腰が持たない → 倒れるしか無い → いやダメだ!作品を落とすわけにはいかない → しかし腰が持たない → ...っていうかもう腰に来ちゃってる → (作品落下) → 転んでしまいたくない → しかし腰が持たない → (激しく転倒)

「お母さん、大丈夫?」

駆け寄る娘のサチ。

床に伸び切ったお母さんは、何故そのような事態に陥ったのか原因を探そうと床に視線を向ける。

「なによそこ、段差があるじゃん!」「何でそんなところに段差があるのよ!」
「危ないじゃないの!」

「そうなの、ここ危ないの。みんなしょっちゅう転びそうになってるの」

「どうして学校は直さないのよ!」「あんなにスポーツ用具を買うだけの予算があるのに!」「アメリカだったら訴えられるよ!」

お母さん、娘に当たってもしょうがないんですよ。

...ということでですね、娘の学校最後の日に、美術教室で激しく転倒して腰と手首を傷めた私です。右膝の下は擦り剥けて、赤くアザになっております。

幸いだったのは、落とした作品が壊れなかったこと。もし壊れていたら、校長室に乗り込むところだったわ!

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