この人は、5歳の時にインドで迷子になり、その後オーストラリア人夫婦に養子として引き取られ、タスマニアで愛情をいっぱい受けて育ちました。成人した後、インドにいる本当の家族を見つけたいと決心して、なんとGoogle Earthを駆使して家族が住んでいた村を見つけ出し、迷子になって25年ぶりに母親と再会したという人なんです。
父親が家を出て行ってしまい極貧となった母親と4人の子供たち家族。母親の収入だけでは食べていくことすら困難で、子供たちは学校に行くこともできず、物乞いをしていたそうです。
一番上の息子は時々電車の床掃除をさせてもらって小銭を稼いでいたそうで、5歳のSarooちゃんは、ある日お兄ちゃんについて駅まで行きました。用事のあったお兄ちゃんに「すぐに戻ってくるからここで待っていろ」と言われ、プラットフォームのベンチで待っているうちに待ちくたびれてしまいました。
いくら待っても戻って来ないお兄ちゃん。実はお兄ちゃんは、電車にはねられて亡くなっていたんですが、そんなことは知らないSaroo ちゃんは、ホームに停車している電車にお兄ちゃんがいるのかもしれないと思いました。
電車の中でお兄ちゃんを探すうちに眠くなってしまったSarooちゃん。目が覚めると、電車は見知らぬ土地を走っていました。
こうして迷子になり、数日間のサバイバルの後に幸運にも警察に保護されたのですが、5歳のSarooちゃんが話す情報だけでは家族を探しだすことはできず、結局オーストラリア人夫婦に引き取られたのです。
オーストラリアに来ることは簡単なことではなかったと言っておられました。だって、インドに自分のお母さんと兄妹弟がいることは確かなのに、外国に連れて行かれたんですから。これは、Sarooさんのインタビューです。
Sarooさんは、この経験を本にされました。
そして、この度、この本を元にSarooさんのストーリーが映画になりました。「Lion」という映画です。Sarooさんを演じるのは、「スラムドッグ$ミリオネア」や「マリーゴールド・ホテル」などで活躍中の英国俳優デーヴ・パテール (Dev Patel)で、このデーヴ・パテールがこの映画「Lion」で話すオーストラリア英語が見事であると今話題なのです。
オーストラリア英語のアクセントは真似るのが難しいとされておりまして、確かにアメリカ人俳優や英国人俳優がオーストラリア人役を演じた際には、「なんかヘン」なんですけど、デーヴ・パテールの英語は違和感がなかったです。予告編を見る限りではね。
オーストラリア国内では、来年1月公開だそうです。
日本でも公開されるといいのですけど。
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