2016年8月13日

夕暮れのヴァルキューレ

作曲家ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」四部作の2作目「ヴァルキューレ(Die Walküre)」をご存知でしょうか。

「ヴァルキューレ(Die Walküre)」の音楽モティーフの中で、「ヴァルキューレの騎行」を知らない人はまずいないと思うのです。映画「地獄の黙示録」で、ベトコンの拠点村にヘリコプターで奇襲攻撃を掛ける際に流れていた音楽ですよ。あの映画のおかげで超有名になりました。

昨日の夕暮れ時、私は畑で晩ご飯のサラダ用にほうれん草やロケット、ケールなどを摘んでいたんです。すると、遥か彼方から毎度おなじみのコッキーの野郎たちの「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」が聞こえ始め、「コッキー達も寝床の木に帰る時間か…」と思ったのです。

ところが、昨日はね、寝床に帰るコッキー達の数がすごかった。

いいですか!あいつらは1〜2羽でも耳をつんざく怪獣音で有名なんですよ。

「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」と耳を覆っても頭の芯にまで響くギャアギャア声を発しながら飛んできた数羽のコッキー達。その怪獣音は次第に音量を大きくし始めました。

何ごと?

コッキー達が飛んで来る方角を振り向いた私が見たものは、「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」と鳴きながら飛んだり、途中で木の枝に止まったりしながら押し寄せてくる黄色いトサカ羽を持つ白い鳥の群れ。

次から次から押し寄せてくる!

「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」
「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」
「ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!」

私の頭の中では「ヴァルキューレの騎行」が鳴り響き始めました。10羽、20羽、30羽…、盛大に響き渡る「ヴァルキューレの騎行」とコッキー達の狂った怪獣音で恐怖心すら感じるほど。

私の頭上数メートルのところを飛んで行くんですから当たるわけはないのに、腰をかがめ頭を低くし、コッキーの群れが飛び去るのを待つ私!

我が家の周囲のユーカリの木に住んでいるワライカワセミ(Laughing Kookaburra)達も「ワハハハ!ウワッハハハ!」と叫び始め、その他の鳥の「キイキイ」「ピイイイピイイイ」なども加わって、もうそりゃ騒々しさは想像を絶する感じ!

時間にしておそらく1分もなかっただろうと思うけど、まさにアポカリプス的夕暮れでした。心臓がバクバクしたわ、ホント。

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