2016年8月14日

あれは食べない、これも食べない

この記事をお読みの貴方には、お子さんがいらっしゃいますか?

お子さんは何でも食べますか?好き嫌いがあるとしても、大抵のものなら食べるという方、それはね大変幸せなことですよ。

うちの娘は、2年前、摂食障害で苦しみました。悪夢の日々の詳細をここに書いたりはしませんが「食べることができない」というのは大変なことでした。命にかかわるわけですから。

その後、ほぼ普通に食べることができるようになったのですけど、食に対する非常に強い関心と強迫的な心理傾向はずっと続きました。自然食品に始まってスーパーフードや見たことも聞いたこともない外国の食品や香辛料や調味料の数々を試したりと、新しい料理に挑戦し楽しんでいた頃は良かったんです。おかげで我々家族は、珍しい料理を楽しむことができましたし。

ところがですね、娘はその後、菜食主義化しちゃったんですよ。肉魚シーフードなど「顔のあるもの」は食べないというので、お母さんは晩ご飯の献立に工夫が必要になりました。そして、豆類をたくさん食べるようになってきたんですが、豆類はガスの問題があるとかで娘はたくさんは食べません。それでも、卵や豆腐や乳製品を食べるのだから、タンパク質やビタミンB12の摂取に関して心配はしていなかったんです。

ところが、最近になって乳製品も食べなくなった。ミルクティーすら飲まなくなった。

残るのは卵と豆腐と豆類とナッツ類なのですが、豆類はとにかく量を食べないし卵もめったに食べない。これからVCEの試験(メルボルン大学に入れるかどうかがかかっている)に向けて脳みその健康状態が心配なお母さんは、いかにして娘がタンパク質(必須アミノ酸)とかビタミンB12、カルシウム、鉄分などの栄養素不足にならないようにするか必死なんです。

娘はサプリメント否定派ですから利用する気は全くありません。

食べろと言っても自分が食べないと決めたものは絶対に食べない。ハンバーグみたいな何が入っている良く分からないような料理は、使った食材をチェックしてくる。信頼関係を損なうのは避けたいので、だまして食べさせるようなことはしたくないし。

VCEの試験が終わるまでは、娘と衝突することは避けたいと思っています。ただでもイライラ神経質になって来ていますし、こんな時に食べ物をめぐって家の中で緊張状態を作り出すことは絶対に避けなくちゃ!

お母さん、今は我慢よ。試験が終わったら何でも食べるようになるかもしれないんだし。とにかく今は娘が食べる食材でしっかり栄養が取れる料理を作ることよ!(我が家の男達のために肉も時には使うこと。)

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2 件のコメント:

  1. 中華鍋・すき焼き鍋など鉄鍋で料理を作ると鉄分が料理に混ざるので鉄分補給ができると、妊娠中に読んだ記憶があります。
    思春期の娘さんの扱いに困るのはきっと今だけだからに逆らわないようそーっと扱う様子が、とてもよくわかります。我が家にはもうすぐ16歳の娘が。幸い食べ物におかしな執着は無く、きちんとお腹一杯食べてくれるのでいいですが、あーいえばこういう的な態度は日に日に強くなってます。そしてとても論理的な子なので家族内で彼女に言い勝てる人はいません。ま、気楽にいきます。

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    1. うちの娘も論理的で、つい感情的になる母親は太刀打ちできませんが、摂食障害スペシャリストの栄養士の先生は素晴らしかったです。論理的に考えて「そうするしかない」という方向へ娘の考え方を導いていってくださった。横で聞きながら何度膝を打ちそうになったことか。
      今日は、ランチにくるみと干しぶどうを持って行きました。「拒食症」ではない別の摂食障害かもしれないと、私はとっても不安です。

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