本日8月9日の夜は国勢調査(Census)ですよ!皆さん国勢調査フォームに記入しなくちゃあいけません!今年からはオンラインでおこないますけど、コンピューターを持っていないとかインターネット接続環境がない、あるいは従来の紙製の記入用紙の方が良いという方には郵送しますから、ウェブサイトから申し込むか電話で申し込んでください。
以上のような趣旨のお知らせが郵便で届いたのは1週間ほど前のこと。
その後、「従来の紙製の記入用紙を申し込もうと電話をかけてもつながらない」という苦情が殺到したそうです!
あわてなくても大丈夫です。国勢調査は8月9日の夜におこなえなくても罰金は課されません。8月10日以降に記入用紙を申し込んでもOKです。
というメッセージをFacebookやTwitterで発信し続けたらしいけど、紙製の記入用紙が欲しいという様な人々にはメッセージが届かないのよ。
それにしてもですね、国勢調査を「8月9日の夜」と決めてオンラインでやるっていうのは「結構すごいなあ、オーストラリア!進んでいるなあ!」と私は思ったのです。
どれほどの巨大なコンピューターを用意したのよ?国民が一斉にアクセスしても対応できるサーバーとは、なかなかやるじゃん!(インターネット接続は遅いし、しょっちゅうダウンけど。)
そして、いよいよ8月9日、国勢調査の夜がやって来ました。
夕方のニュースの終わりにアナウンサーが「今夜の国勢調査を忘れないようにしましょう」と言うのを聞いて、私は早速コンピューターに向かいました。
結構時間がかかりましたが内容は簡単でした。ただ一つ「5年前の8月9日に住んでいた家の住所を記入しなさい」という所で困ったんですけど。何しろ私達家族は引っ越しに次ぐ引っ越しを繰り返してきたので、5年前の8月9日に住んでいた家なんて覚えていない!
しかしね、このブログのおかげでどこに住んでいたかを思い出すことができたんですよ。
さて、やっと記入が終了し「送信ボタン」をクリック。
送信中ですしばらくお待ちください(Please wait, request in progress)
というメッセージが出ました。しばらく待ちましたが一向に送信が完了しません。まあオーストラリア中の国民および在住者がやっているんだから、ちょっとぐらい時間がかかるでしょうよ。
ところが、10分たっても20分たっても、1時間たっても送信は完了しない。
「こりゃクラッシュしたな!」
「サーバーがダウンしたに違いない!」
「どうしよう、キャンセルも保存もできないくらい完璧にクラッシュしてる!」
「ウインドウを閉じるしかないけど、フォームを最初から記入し直しというのだけは避けたい!」
「国勢調査って何時までにしないといけないんだろう?」
そこへ、今夜友人と映画を見に行っていた夫が帰宅いたしました。
「車のラジオで言ってたけど、国勢調査サイトはクラッシュしてしまい今夜中の修復は不可能だそうだよ。明日の朝、今後の対応について発表するって言ってたけど…」
何だよそれ!
結局ウインドウを閉じるしかないんじゃないの!そしてサイトが復活してからフォームの記入をやり直し?今晩記入したのが保存されていればいいんだけど可能性は低いか…。ああ面倒くさい!
そして、今わかったことですけど、紙製の記入用紙は国勢調査サイトからも申し込みができるようになっていたそうですけど、サイトはそれだけでクラッシュしていたそうです。
オーストラリア国民約2400万人と在住者が何人いるんだろ?
その半分が8月9日の夜にアクセスしたとして、クラッシュしない方が不思議なんだよ!
<続報>
朝になりましてニュースをつけたら、もちろんトップニュースは「国勢調査サイトのクラッシュ」についてでしたが、大勢の国民が一斉にアクセスしたからクラッシュしたんじゃなくて、海外からの4回にもおよぶハッキング攻撃というか不正アクセスのためにサイトをクラッシュさせたんだって!
国民および在住者の個人情報が一気に盗めるこの好機を狙ったハッカーの所在を調査中。
ちなみに、国勢調査そのものはとりあえず延期されました。
盗まれた個人情報は犯罪に利用される可能性が大きいですからね。オンラインで国勢調査をやる場合はセキュリティの問題は一番重要だと思いますので、オーストラリア政府はどのように対応するのでしょうか。
大金をつぎ込んでオンラインのシステムを作った以上、やっぱり紙製の記入用紙でやりますということにはなりませんよね。
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