2016年4月30日

「仕事がデキる男」

先日のことですが、精神科医の内海健さん著「双極II型障害という病 - 改訂版うつ病新時代」という本を読みまして、うちの夫にいくつかのアドバイスを致しました。

病気から回復したかったら、患者の義務として絶対にしなければならないことが二つあると。

一つ目は、医者の指示通りに薬を服用し、症状の変化や体調の変化などを報告することです。そして、自分に最も適した治療薬を見つけるために医者と協力していくこと。

二つ目は、正常な生活の基本となる睡眠覚醒のリズムを整えるために、昼間に寝ないようにすることです。眠気にどうしても耐えられない場合は、睡眠の時間を15分程度に、それが無理なら1セット(約90分)にすること。それも無理なら、覚醒を促す薬を飲んででも睡眠覚醒のリズムを正常に戻していくことが重要であるということ。

夫はこれらの二つのことを忠実に守り始め、最近は昼間に寝ることは全く無くなりました。寝る代わりにTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のシリーズを再び見ております。(以前に、全エピソードを見ているのですけど。)

しかし、「ゲーム・オブ・スローンズ」はコミュニティー奉仕活動も友人の老夫婦のお手伝いもない場合に限ってのことでして、大抵の時間は例のコミュニティーマーケット運営活動を非常に精力的におこなっております。すっかり元気になって、まさに「仕事がデキる男」のように見えるんです。

今朝は、グーグルマップを駆使してチラシ広告の配布システムを作っておりましたし、とにかくいろいろな人にガンガン電話をかけ(見ず知らずの人達がほとんど)援助や協力を求め、より多くの人やビジネスが参加してより充実したマーケットにすることで、より多くの人が足を運びたくなる利益の上がるマーケットにしたいと。それがコミュニティーのためにもなるということでですね、働きまくりの夫です。まさに「軽躁状態」のように見えます。

こうなると、なぜ就労活動ができないのかが私には分からないのですよ。一体いつになったら(というかどの程度元気になったら)収入を得るための仕事を始めるのか、妻としては疑問に思うわけです。就労活動については、まだ「うつ状態」なんでしょうか? いやあ、よく分かりません。

本人は、これまで20年間飲み続けている抗うつ薬を変更することを考えているようで、先日再び医者(GP)に会って精神科の医者を紹介してもらいました。予約は取れたんですがその精神科の医者に会うのは6月中旬だそうです。

なんだよそれ!

少なくとも6月中旬までは今の生活が続くわけ?

本人は、そんなことは分からないと言うのです。そのうち気分がすごく良くなって、フルタイムの仕事を始めるかもしれないとか言うんですけど、目が見えなくなった時に備えた仕事を探すとかも言ったりしているし。しかし、探しているフシはありませんし、求人サイトを見ている様子もありませんし、どうやらハンディマンの仕事を本気でやるつもりもないようですし、まだまだ仕事に関しては混沌としているのかもしれないです。そのうち目が見えなくなるというのは、大問題だよねえ。

妻としては不安ですけどね、今私にできることは、生活費を稼いで家族を食べさせていくこと。一家の大黒柱なのよ。細いけどなかなか折れません。

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