2016年4月11日

ノーミソンの悪夢再び

「ノーミソン」とは、睡眠薬(というか睡眠導入薬というべき?)「テマゼパム」の商品名の一つでして、「脳みそ」みたいな名前だから一度聞くと忘れない上手いネーミング!英語だから関係ないんだけど...。

私は以前、この「ノーミソン」に依存を形成してしまい、この薬なしでは全く眠れなくなりまして痛い目にあったんです。

誤ちから学ぶ私は、二度とあのような事にはならないぞと固く心に決めまして、この度処方された「テマゼパム」でも、「この快感が依存へと導くことは十分に理解しております。「ノーミソン」で痛い目にあっていますから、「テマゼパム」はどうしても必要な時だけのお助け薬ということで、心して使用してまいります」と、このブログでも堂々の誓いを立て、服用には注意してきたつもりなんです。

しかし、人間というものは快楽の誘惑には弱い。「テマゼパム」を飲むととりあえず眠れるので、ついつい頼りすぎたわよ、私。

基本的に万年睡眠不足ですし、翻訳の仕事が忙しくて脳みそは疲れ切っているのに眠れない日が続いたし、仕事に追われて昼寝なんぞできなかったし、寝続ける夫を日々見ているので昼間から寝る自分というのは想像するだけで嫌悪感を感じたりして、睡眠障害はどんどん悪化!

こういう時のために「テマゼパム」を処方してもらっているんじゃないの!と、つい開き直ってですね、正直言うと毎晩のように飲んじゃったんです。

いやいや、一応薬なしで寝ようと試みはするんですよ。ところが、2時間も3時間もベッドの上でゴロゴロするハメになると、「あの小さな白い錠剤を1粒飲めば楽になれる」という誘惑に負けちゃうんだよ。

結果、もうすっかり「テマゼパム」依存でございます。

昨夜は、夕食時に飲んだワインの影響もあって8時前にはもう眠くて眠くて。あくびの連発で涙は流れ続けるし、眠気で朦朧としてフラフラしちゃって「もう寝るしかない」と心を決めて8時半頃にはベッドに入ったんです。普通なら約10秒もあればイビキをかき始めても不思議ではない眠気でしたし。

ところが、9時が過ぎ10時になり11時が過ぎても、あくびで涙を流しているだけ。「どうするか?テマゼパム?」「いやいや、ダメよ」「今日は我慢よ」と自分に言い聞かし、あっちへ向いたりこっちへ向いたりとゴロゴロし続ける私の横では、夫が大爆音を轟かしている。

それでね、結局ね、12時を過ぎたところで「もうだめだこりゃ」状態でしたから、例の白い小さな錠剤を飲んじゃったの。結果は、6時半に目が覚めるまで一気に寝たわよ、気持よかったわよ。でも、これってドラッグ中毒者が苦労の末に中毒から立ち直ったものの再びドラッグに手を染めて奈落の底へ逆戻りっていうパターンじゃないの!

誤ちから学ぶ私も快楽の誘惑には勝てなかったのであった、です。

薬はもうあと僅かしか残っていません。もっと薬をくれと頼めば医者は処方してくれるだろうか。そっちの方向へ行っちゃあダメよねえ、やっぱり。再び地獄の苦しさに耐えて薬なしでも眠れるようにしなくちゃいけない?しかしなあ、眠れないものは眠れないんだからねえ、やっぱり医者と相談するのが良策か。運動しろとか言われるかなあ。ヨガもどき柔軟体操とラジオ体操は時々やっているんだけど。

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