2016年4月28日

チャーリー・ピカリング

近頃はめったにTVなど見ないのですけど、娘のサチがいつもTVを見ながらダイニングテーブルで勉強をしているので、昨夜サチに「おやすみ」を言いに行った時についでに見たのが面白かった!

ABC の「The Weekly With Charlie Pickering」という番組ですけど、オーストラリア在住の皆さん、ご覧になってます?


私は、このコメディアンで番組司会者でもある Charlie Pickering(チャーリー・ピカリング)が好きです。この人は「超」がいくつか付く頭の良い人で、博識で、コメディアンといってもお笑い芸人的なコメディアンではなくてですね、知性あふれるコメディアン。政治や社会の話題を面白おかしく取り上げて「話し」で視聴者をニヤリとさせるというタイプです。

昨晩は例のチャンネルナインの番組「60 Minutes」が、離婚によって子供を奪われたオーストラリア人の女性がレバノンで子供を連れ去ろうとした一件に大きく関わった(どころか大金を払って子供の連れ去りを企画した)件を取り上げていました。

それも面白かったけど、一番面白かったのはゲストとのトークコーナーでして、昨晩のゲストは神学者で聖書研究家であり本人は無神論者の、英国エクセター大学教授 Francesca Stavrakopoulou 博士。


チャーリー・ピカリングが「今晩のゲストは!」と紹介しようとして、彼女の名前をスラスラと発音できなかったのに大笑いの Stavrakopoulou 博士です。フランチェスカというファーストネームですでに躓いたピカリングは、ラストネームの Stavrakopoulou の発音に緊張していたものと思われます。

この博士、オックスフォード大学で学び、BBCの新ドキュメンタリーシリーズ「Bible's Buried Secrets」でプレゼンターを務めています。

何が面白いって、聖書は事実を記録したものではなく創作であるとの立場で、書かれている内容を考古学的事実&科学的事実と付き合わせて研究しておられますけど、「これはウソ」「これは間違い」「これはありえない」と断言しつつ、聖書に登場する地域の歴史や文化に強い関心がある Stavrakopoulou 博士にとって、聖書はたまらない魅力がある作品であるようで、「研究するのが楽しい!」というのが伝わってくるのがいいんです。

宗教は個人の自由だから、その宗教が真実に基づいたものであろうがそうでなかろうが、信じることについてどうこう言うつもりはないと Stavrakopoulou 博士はおっしゃいます。

「イエス・キリストという人間とその男が広めようとしていた考え」についての歴史的資料が殆ど無いというのは事実ですけど、考古学的&科学的研究には私も興味があります。

いつだったか、考古学的に再現されたイエス・キリストの顔というのを見たことがあります。当時パレスティナの地に住んでいたユダヤ人(イエスというのは当時のユダヤ人のごくありふれた名前だった)の典型的な顔を元に復元した顔です。

イエス・キリストはこんな顔だった

なるほど!と思うでしょ?

BBCの新ドキュメンタリーシリーズ「Bible's Buried Secrets」ぜひ見てみたいです。

それにしても、Stavrakopoulou 博士、俳優かアーティストかと思いました。40歳というのも信じがたい!

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