「食わず嫌い」というやつで、プリンスという歌手に関する世間の評判を聞くにつけ関心はあるものの、彼のナルシストぶりとその退廃風ファッションとが「キモい」と感じる私は、彼のパフォーマンスを見てみようかとは思わなかったのです。
有名な「パープルレイン」は他のアーティストがカバーするのを幾つか聞いたことがあり、これをあのナヨナヨした(と私は思っていた)プリンスが歌うとどういう感じなのか想像がつきませんでした。
仕事部屋でプリンス急死の記事を読んでいたところ、夫が起きて来ました。(最近、見るからに回復期のようで元気があります。)
「プリンスが死んだんだって」
「えええっ、ホントに?」(動揺を見せる夫)
「プリンスを知ってるの?」
「知ってるよう!ものすごい有名だよ!スーパースターだよ!」
「私ねえ、この人の歌、聞いたことがないの」
「ウソでしょ?」
私がプリンスの歌を聞いたことがないと言うのに驚愕した夫は、「そんなはずがない」「絶対聞いたことがあるはずだ」「いっぱいヒット曲がある」といって、「例えばナントカは?」と言って歌い始めました!
先日も書きましたけど、夫は世界最強クラスの超絶な音痴でして、彼の歌唱にはメロディーというものが存在しません。
「いやいや、ボクが歌っても全然助けにならないな!」(自覚している)
「はい、おっしゃるとおりです」
その後ですね、他のアーティストバージョンで聞いたことのある「パープルレイン」を聴いてみました。
「なるほど、プリンスはギターもひけたんですね」
「何を言ってるんですか!もちろんです!彼はミュージシャン!アーティスト!パフォーマー!コンポーザー!」(夫は少々興奮気味)
プリンスの音楽は、彼が登場する前には存在しなかったもので、プリンスの後で活躍した多くのアーティストおよび現在活躍している多くのアーティストにものすごい影響を与えた天才なんだそうです。そういう天才と同じ時期に生きていながら、その素晴らしい音楽を「食わず嫌い」していた私は、残念なことに「すごいもの」を見逃してきたらしいです。
朝からずっと「パープルレイン」の音楽が頭から離れません。
Wikipediaでプリンスに関するページを読んでいたら、シネイド・オコナーが歌って大ヒットした「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」がプレインスの作品だったと知りました。私が大好きな曲の一つです。
今度は「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」が頭から離れなくなったわ。
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