2016年4月7日

もうすぐ取り壊す家のリフォーム

うちの夫の親しい友人の老夫婦が、家を売りに出すことを決めたのはイースター連休のこと。少しでも良い値段で売るために、売る前に家をリフォームしたり、ペンキを塗り替えたり、庭をきれいにしたりするのはメルボルンでは常識です。

しかし、それはあくまで「家を売る」場合の話であって、すでに買い手が見つかり、その買い手がその家を取り壊して整地したのちに集合住宅を建てる予定の宅地開発業者である場合には、リフォームもペンキ塗りも時間とお金の無駄ですよね。

夫の友人夫婦の家は「売りたいのだが…」という意思を知人の不動産屋に伝えた途端に購入希望の業者が次々と現れ、結局びっくりするような良い値段で売り手が決まったのでした。

よかったですね。

で話は終わらないのです!

これから3ヶ月のうちに売買契約を終了し、友人の老夫婦は引っ越し先を見つけて家を出なくてはならないのですが、その奥さんの方がですねキッチンのリフォームのためのベンチやタイルをすでに購入していてですね、予定どおりうちの夫にリフォームをしてくれというのですよ。

もうすぐ取り壊すんですよ、その家!

ベンチやタイルが無駄になるから予定どおりリフォームをするというのは、論理的におかしいんじゃあないでしょうか?もちろん夫もそう考えて、今からリフォームするのは無駄であると説得を試みたそうですが、奥さんはどうしてもリフォームしたいんですって。

それで、夫は連日友人夫婦宅へ出かけております。夫はタダ働きをするつもりはなく、ご夫婦はちゃんと仕事代を払ってくれるはずだと言っています。しかしですねえ、私はどう考えても、奥さんは親しい友人であるうちの夫が無料でやってくれるものと期待しているから、この期に及んでリフォームを決行しているかボケてきているかのどちらかだと思うの。

ハンディマンもやる気が出ないでしょうよ。どんなにきれいにリフォームしても、その新しくなったキッチンはすぐに取り壊す運命なのですから。

どうかしてるよ、まったく。

と思いつつ、ふと考えた。老夫婦は、夫に仕事を与え経済的な支援をするために、大損を承知で(まあ家は良い値段で売れたので、夫に支払う仕事代はしれてるだろうけど)、リフォームを決行しているのかもしれない。そうだとしたら、やはり良い友人というべきか。

おかげで夫は、昼間に寝ている時間がほとんど無くなっております。

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