うちの娘の話です。先日から度々話題にしている「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」への就職の件です。つい先日も、「受刑者逃亡で警察出動」という記事を書きましたけど。
「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」というのは、精神的な障害や知的障害のある犯罪者の社会復帰のためにサポートや治療を提供するサービスなんですが、うちの娘は7月から「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」のいくつかの施設で研修をしているんです。
具体的には、犯罪者にカウンセリングを行ってレポートを書くというのが仕事のようです。治療が目的であったり心理鑑定が目的であったりします。
研修をしている施設の一つは医療刑務所みたいなところで、そこには知的障害のある性犯罪者が収容されているんですけど、幼児をレイプした自閉症の小児性愛者とかもいるんですけど、そこで女性フタッフが収容者に襲われるのを目撃するという出来事がありましてね。
それをきっかけにいろいろあって、大学院卒業後の進路として「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」は選択肢から外れたはずだったんですけど、娘は求人に応募したのですよ。
研修でやって来た仕事とは違う内容だと言っていましたが、クライアントが犯罪者であることには変わりがないのです。犯罪者達にカウンセリングを行うのが仕事なんです。
不採用という連絡をもらって、本人はがっかりしたかもしれませんが、お母さんは何だかホッとしたんです。殺人にしろ暴行にしろレイプにしろ、そうした犯罪の加害者を助けるんじゃあなくて被害者を助ける仕事の方をやってもらいたいというのが、私の正直な気持ちでしたから。
たとえ加害者の方にもお気の毒な状況があったとしてもです。
娘は3つの求人に応募したと言っていましたが、先週はそのうちの一つ、病院での仕事の面接もあったそうです。おそらく今年の前半に公立病院のリハビリテーション科で行った研修と関係のある仕事だと思います。
こうした採用面接というのは、近頃は全てオンラインで行われるんだそうですよ。面接は大変上手く行って予定していた時間では足りなくなったので、午後から面接の続きをしたそうです。
こちらの方は、ぜひ上手く行って欲しいと願っています。
娘はレストランでアルバイトをしていますが、先週の金曜日で今年の営業が終了したので、これからしばらくは夏休みだそうですけど、「フォレンジック・ディサビリティー・サービス」での研修はまだ続いているそうです。
あるクライアント(殺人を犯した知的障害のある女性)のカウンセリングがまだ続いているのですよ。いつまで続けるのか知りませんけど、クリスマスイブの日にも予定が入っているそうです。
最後までやり遂げてもらいたいとは思いますが、その殺人犯の女性はカウンセリングに対して投げやりな態度なんだそうです。カウンセリングを受けろと言われたから受けているだけという感じで、自分の人生をどう変えたいとか何をしたいとか、前向きな気持ちは感じられないそうです。
刑務所を出るという目的だけのためにカウンセリングを受けているという人も多いらしいし、難しい仕事ですよ。不採用になりましたが、私は残念には思っていません。
就職先が見つかるまではレストランで働き続けるでしょうから、収入の面では安心です。うちの娘は今やベテランのウェートレスで、マネージャーからもキッチンスタッフからも信頼されているようです。職場の人間関係が上手く行っていると働くのも楽しいでしょうしね。
それでも、8年もかけて勉強して来たわけですから、臨床心理士としての仕事が早く見つかることを願います。
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