2024年12月1日

詐欺サイトの件がニュースに

昨日「ペイパルは詐欺業者の味方」という記事に書きましたが、私がペイパル(PayPal)で続けている詐欺業者「Aussie Wear」に対する異議申し立てに対してペイパルが詐欺業者側に立った結論を出しましてね、私に詐欺業者「Aussie Wear」が指定したオランダの住所にトラッキング(荷物の配達状況追跡)サービス付きで商品を返品しろと言って来たので、正直言うと私はがっかりしていたんです。

異議申し立てはペイパルに「Aussie Wear」が詐欺であることを知ってもらうのが目的でやっていたわけで、詐欺だと知った以上は何らかの対応をするだろうと思っていたら、調査をするどころか私が異議申し立てページに書いていることを読んでもいないことは明らかでした。

がっかりしたけどあきらめる気にはなりませんでした。詐欺業者側に立って違法な指示をして来たペイパルも悪いと思ったので、ペイパルの対応を消費者問題としてACCC(オーストラリア公正取引委員会)に報告しました。

それでも納得いかないからペイパルのフェイスブックページに苦情を書きまして(そうすれば他の利用者も読んでくれるから)、それでもまだ納得いかないからペイパル・オーストラリアの本部に苦情のメールを書いて送りました。

「Aussie Wear」が詐欺業者であることを異議申し立てページで繰り返し説明しているのに、ペイパルが詐欺業者側に立っているのは詐欺の片棒を担いでいるのと同じことで、それは大問題だと思いましたからね。

数多くの被害者が苦情を書き込んでいた「Aussie Wear」のフェイスプックのページを読んでくれるようにとペイパル本部への苦情メールに書いたので、そのページが今も存在していることを確認しようと思ったら、

消えてなくなっていたんですよ!

もう被害者の苦情を読むことは出来ません。

もしかしたら新しくページを作り直したのかもしれないと思って、「Aussie Wear」というキーワードでページを探していたら「Aussie-wear.com」というベージを見つけました。「Aussie-wear.com」というのは「Aussie Wear」のウェブアドレス(URL)です。

「新しく作ったんだな!」と思ってそのページを見たら、それは詐欺サイトの調査を行ったABC放送(オーストラリアのNHKに相当する)のチームが作ったページらしくて、今まで調査したことがニュースの記事になったから読んでくださいと書いてあったんですよ。

いやあびっくりしたわ!


ABC放送の記事を読んで、私がこの件で最初に書いた記事「中国人の詐欺に引っかかった」の中で触れている「Aussie Wear」にそっくりの複数のウェブサイトも、全部国際的な詐欺ネットワークの一部だと確認出来ました。おそらく同じ人達が関係している詐欺だと思われます。

調査を行ったABC放送のチームは57もの詐欺サイトを見つけています。オーストラリアに57もサイトがあったのではありませんよ。英国人を騙すための英国人用詐欺サイト、ドイツ人を騙すためのドイツ語詐欺サイトなど国別にもいろいろあったのです。

同じ人達が関係していると分かるのは、同じ写真やコンテンツを使い回しているからです。私が「全部怪しいです!」と思ったのは、それらのサイトが「Aussie Wear」と同じ商品を売っていることと見た目がよく似ているのが理由でした。

こうした詐欺サイトの多くは、消費者を騙すためにサイトの運営者であるという人達を紹介しているんですが、ニセモノです。サイトが異なると同じ写真の人達が名前も職業も違っていたりします。

Shopify のテンプレートを使って作っているそうなので、よく似た作りのサイトが複数あるのも納得です。私は「Aussie Wear」が Shopify を使っているのは知っていましたよ。「Aussie Wear」から届いたメールのデータから、経由したサーバーを調べて分かりました。

詐欺サイトをやっている人の情報について Shopify に問い合わせようかと思ったんですけど、教えてくれるわけがないからしませんでしたが、ACCCとか警察とかが情報開示を要求すれば教えてくれるんでしょうか。詐欺業者を逮捕してもらいたいです。

また「ドロップシップ」(Dropship)という方法を使っているのも共通しているそうです。「ドロップシップ」というのは、商品の販売者は在庫を持たず、注文を受けると商品の製造会社から直接荷物が送られるシステムです。

私が注文したサンダルは中国から送られて来ましたから、サンダルの製造会社が中国にあるのは確かですが、この詐欺をやっている人が中国に住んでいるとは限らないのです。

もしかしたらオランダに住んでいるのかもしれないし、ある被害者は詐欺サイトの問い合わせに対応した人がインドネシアにいることを突き止めたそうですよ。詐欺業者を逮捕するには国際的な警察のネットワークが必要になりますね。

インスタグラムとフェイスブックに広告を出していることも共通しています。私はこうした広告を見つける度に「詐欺サイトである」と報告しましたよ。

売られているのは、ちゃんとしたメーカー品やブランド品の劣悪コピー商品です。例えば、イギリスのメーカーが売っている3万円くらいするドレスと全くそっくりのドレスが中国のAliExpress(アリエクスプレス)で1980円で売られていたりするんですって。もちろん同じ品質のドレスなわけがないんですけど。

中国ってニセモノ商品大国として有名じゃあないですか?詐欺サイトは、正規商品の画像を無許可で使って消費者を騙し、製造コストの低い劣悪コピー商品を送って来るのです。そうやって儲けているのです。

私が読んだ被害者達の話では、劣悪コピー商品は全部中国から送られて来ていましたから、やっぱり詐欺には中国の業者が深く関係しているんですよ。

関心のある方は、ABC放送の記事をお読みになってください。


まあとにかく、ペイパルに詐欺ビシネスを教えようと利用者の一人でしかない私がああだこうだと指摘するのと、ABC放送がニュースにして公開するのとではインパクトが全く違いますからね、私に対するペイパルの対応も変化するかもしれません。

まさか、このニュースが出た後も詐欺の片棒を担いで私に商品をオランダに送れとは言わないんじゃあないですかねえ。

クリスマスが近づいてオンラインで買い物をする人が増えます。絶対に信頼出来ると分かっているショップ以外では、買い物をしない方が良いと思いますよ。どうしても買いたい場合は、必ずそのショップについて調査をすることです。

私が騙された「Aussie Wear」だって、探せば多くの被害者達からの苦情を見つけることが出来たはずですからね。

ペイパルの件は、進展があったらまたお知らせします。


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