書き間違えではありませんよ。寒いんです。
現在の気温は10度です。昨晩は窓を開けたままにしていたので、家の中もかなり寒くなっています。私は厚手のカーディガンを着ています。
今日は、山の上では雪が降るそうですよ。
「オーストラリアン・アルプス」と呼ばれる地域の今朝の気温は零下です。予想最高気温は2〜4度だそうですから、雪が降っても不思議ではないです。
でも、寒いのは今日だけ。
明日からはまた気温が上がって、クリスマスの日の予想最高気温は32度、翌日は40度です。だから、今は寒いくらいに家の中を冷やしておいた方が良いでしょう。
ヴィクトリア州では、こういうクレイジーな天気は良くあることなんですよ。40度を超えた日の翌日に、風向きが変わって南極から冷たい空気が流れ込めば、涼しくなるを通り越して寒くなったりするんです。
メルボルンでは夏でも冬服が必要なのでございますよ。
クリスマスの日の最高気温32度というのは、微妙な温度です。クリスマスには伝統的なロースト料理をする人が多いんです。家にエアコンがある方は問題にはなりませんけど、エアコンが無い方にとって32度はロースト料理をするには暑すぎるかもしれません。
ああ、今思い出しただけでも汗が出て来そうなのは、義母(夫の母親)の家での猛暑のクリスマスです。もちろん、その猛暑の中で義母はロースト料理をしたのです。
義母の家には古い小さなエアコンがあったんですが、使えるかどうか分からないし使いたくないということで、ダイニングルームでは扇風機が2台ブンブン回っていました。キッチンには扇風機はありませんでした。
本当は、例年通りに屋外のウッドデッキで食べる予定だったんですけど、さすがに暑すぎるということで家の中で食べることにしたんですが、家の中も暑かった。
暑くなると分かっている日には、朝のうちに窓を全部閉めてカーテンも全部閉めます。そこに10数人の家族が集まったわけですから、それだけでも室温は上がるんです。
その日は森林火災の危険日でしたから、トータル・ファイヤー・バン(Total Fire Ban)という「屋外での火気使用全面禁止令」が出ていましたが、私達が義母の家に着いた時に見たのは、ウェバーというケトル型BBQから立ち上がる大きな炎でした。それで七面鳥を焼こうとしていたんです。
うちの夫が説得して、BBQで七面鳥を焼くのはあきらめさせました。禁止令に違反して、火災の原因を作るようなことはしてはいけません。
しかし、義母はロースト料理をあきらめませんからね、オーブンはフル稼働で肉やイモを焼き続けていましたし、デザートも伝統的なクリスマスプディングでしたから、プディングは4時間茹でないといけないとかで大鍋でグラグラと茹で続けていましたし。
キッチンはサウナのようなうだる暑さなわけですよ。そこで私達は料理の準備をしたんです。ダイニングルームもひどい暑さになりました。
お願いだからエアコンを入れましょうよと、私も含めて何人かは頼んだんですけどね、義母が使いたくないと言うんですから仕方がないんです。皆んな暑さで真っ赤な顔をして、汗を拭いながらロースト料理を食べたのでした。
オーストラリアは英国からの移民が多いので、クリスマスを英国の伝統に従って祝いたい人が多いのです。寒い国である英国では、クリスマスといえばロースト料理なわけですけど、暑いオーストラリアで同じことをするのは無理があるんです。
クリスマスの日が今日のように寒ければいいですけど、トータル・ファイヤー・バンが出ているような酷暑の日にオーブンを使う料理は、あきらめた方がいいですよ。
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