2024年12月28日

犬はどのくらい覚えているのか

クリスマスの日に義弟(うちの夫の弟)の家に家族が集まった話を書きましたけど、今日はあの日一番嬉しかったことを書こうと思います。

クリスマスの日に幸せな気持ちになったのはですね、義弟家族が飼っている犬のビシューのせいでした。

義弟夫婦がカブードル(Cavoodle)という種類の子犬を買ったのは、2021年の終わり頃です。この種類の犬はオーストラリアで最も人気がある犬だそうで、買えば5千ドルくらいすると聞いていましたけど、義弟夫婦は6千ドルも払ったのですよ。私だったら動物保護施設から引き取りますけどね、考え方が違うのでございます。

ビシュー(Bixu)というスペイン語の名前を付けられたこの子犬を飼い始めてまだ半年しかたたない翌年、義弟家族が3ヶ月近くもスペイン及びその周辺の旅行に行くことになったので、その間のビシューの世話を私達が引き受けたのです。

2022年の6月に「ワンコがやって来た」という記事を書いていますが、それから約3ヶ月間、数々のストレスがたまる記事を書いていますよ。とにかくですね、ビシューはまだ子犬でしたし、おトイレトレーニングが出来ていなかったから大変だったんです。

義弟夫婦は、家の中の至る所におトイレシートを敷いておいて、基本的には外でおしっこやウンチをするけど、夜の間や早朝など人間が寝ている間は家の中でもして良いという中途半端なことをやっていたんです。

ビシューは家の中の好きな所でおしっこやウンチをしましたから、とにかくおトイレのトレーニングが最重要事項だと思いまして、私は毎日寝不足になりながらトレーニングをしたのです。その甲斐あって、義弟の家に帰る頃にはカンペキになっていました。

おしっこやウンチがしたい時には、必ず裏庭に出るドアの前で待つようになり、誰もドアを開けに来てくれないとドアを前足で擦ってカシャカシャと音を立てるようになりましたから、「おっ、ビシューが外に出たがっている」と気づくことが出来るわけです。

我が家にいた間は、うちの夫のベッドで寝ることが多かったですけど、おトイレのトレーニングをしたのは私ですし、食べ物の世話をするのも、散歩に連れて行くのも、ドッグパークに遊びに連れて行くのも私でした。

子犬のビシューはエネルギーが有り余っていましたからね、昼寝をする時間も短くて、すぐに退屈して遊びたがるのも大変だったんですよ。ボールを投げて取って来る遊びは、家の中でも毎日やりました。

うちの夫や息子も時には遊んでやったり散歩に連れて行ったりしましたけど、したい時だけですからね。私はしたい時だけするわけには行かないんですから、楽しいこともあったけど正直言って大変だったんですよ。

ビシューが義弟の家に帰ってから1年くらい経った頃、義母の家でビシューに会いました。「私のことを覚えているかなあ」と思っていましたけど、忘れているわけがなかったです。私に会った時のビシューの喜びようは半端じゃあなかったですから。

ビシューが一番好きなのは「お父さん」(うちの夫のこと)だと私は言っていましたが、本当は一番好きなのは私であるのは明らかでした。だって、子犬の頃に毎日散歩に連れて行ってくれて、遊んでくれて、美味しいものを食べさせてくれた人ですからね、私は。

今年のお正月に会った時にも、1年ぶりに会ったんですけど、私に対する興奮ぶりはすごかったです。大喜びして私の手をペロペロと舐め、ずっと私のそばにいましたよ。私達が帰る時には、私に付いて来て私のカローラに乗ろうとしたのを義弟に止められ、ヒンヒンと泣いていました。

クリスマスの日にも、ビシューは大喜びしました。他の誰よりも私に一番大喜びして、私がソファーに座ったら私の膝に乗って抱きつくようにしましたよ。それを見て、義母が「私にはそんなことをしたことがない」と言っていました。

ビシューがピッタリくっついているもんだから暑くてたまりませんでしたが、もちろん嫌な気はしませんでした。

しばらく私の膝で寝ていたビシューでしたが、突然ソファーから飛び降りてどこかに行ったかと思うと、テニスボールをくわえて戻って来ました。そして、ボールを私の足元に置いて私をじっと見るんです。遊ぼうと言っているわけですよ。

他人の家で走り狂わせるわけには行きませんから、何度かボールを転がしてやっただけで、私達の家で遊んだようには遊べませんでしたが、ビシューは他の誰に対してもそんなことはしませんでしたから、やっぱり私と一緒にボールで遊んだことを覚えているんだなあと思いました。

帰る時には、やっぱり私に付いて来てカローラに乗ろうとしましたよ。この車に乗ってドッグパークに遊びに行っていたんですから、車のことだって覚えているんでしょう。


クリスマスプレゼントは、ビシューの分も用意して行ったんです。大好きだった牛のスジを乾燥させたおやつです。ヴィーガンだった義弟家族は絶対に食べさせてくれなかったおやつ。あれを食べて、私達の家でのことを思い出したかもしれません。

犬というのは、子犬の頃の出来事をどのくらい覚えているんでしょうかね。「愛情をもって世話をしてくれた人のことは生涯忘れない」とも聞きますから、ビシューにとって私はいつまでも特別な人かもしれないです。

2022年の8月に私達の家から帰って以来、これまでただの一度もおトイレの失敗をしたことがないというビシュー。私も誇らしいです。


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