実際には、オーストラリアでも地震はしょっちゅう発生しているそうですが、人がその揺れを感じることが出来ないほど小さい地震がほとんどなのだそうです。
それでも、これまでには「あれ?今もしかして揺れてる?」と思う程度の地震は何度か経験しましたよ。
しかし、
昨日の地震は、日本人の私でも少し身構えた地震でした。
揺れ始めて数秒後に家がガクンガクンと激しく揺れ始め、窓ガラスがガサガサと音を立て、仕事が休みで家にいた夫も2階の自室にいた息子と娘も「地震だあ!」と言って居間に集まり、すぐにテレビを付けました。
「すごかったなあ!」
「揺れたなあ!」
「こんなの初めて!」
大興奮でテレビの前に座ったのは、地震速報を見るためです。
しかし、
地震速報なんて出ないんですよ。
めったに無いことですからね、地震情報を速報するシステムが無いんでしょうね。
ABC放送(オーストラリアのNHKみたいな放送局)のキャスターも、情報が入ってこないのか自分のスマートフォンで情報を探していましたよ。しばらく経ってから、ビクトリア州の北東部にあるマンスフィールド(Mansfield)という町の近くが震源で、マグニチュード5.9だったことが分かりました。
マンスフィールドは、メルボルンから180キロくらい北東にある人口3400人の小さな町です。大きな被害はなかったそうですが、震源から遠く離れたメルボルンでは建物の被害が出ました。
メルボルンにはレンガを積み上げて作った古い建物が多く、そうした建物は地震に大変弱いです。昨日はレンガの壁が崩れ落ちたり、レンガ造りの煙突が壊れたり、屋根のタイルが落ちたりした建物がたくさんあったそうです。
小売店の店舗では、棚の商品が落ちたところもあり、高層アパートの住民などにはパニックになった人もいたそうですよ。
オーストラリアは地震のない国という認識ですから、建築物の耐震基準というようなものが無いじゃあないかと思います。詳しくは知りませんけど。レンガを積み上げて作る建物は現在でも多いです。もしもメルボルンの近くで昨日のような地震が起きたら、大きな被害が出るでしょう。
日本の「震度」で言えば、我が家で感じたのは震度4くらいです。震度1か2程度の小さな地震でもニュースになるほどめったに無いことですからね、昨日の地震は「歴史に残る地震」となったのでございます。ヴィクトリア州観測史上最大の地震だったそうですよ。
それにしてもオーストラリア人達は、地震に関する知識も経験も無いので大騒ぎでした。うちの家族は皆んな大興奮でね、地震が怖いものという認識はありません。
ところで、地震が起きた時、私はトラックの運転練習に出かけるところでした。昨日は、高速道路を使って夫が勤めるツールショップまで行き、そこから普通道路を使って家まで帰ることにしていました。
そうしたら地震が起きて、夫は大興奮してしまって、いろいろな人に電話をかけまくって地震の揺れの強さを聞き、震源地がどの辺りだったのかを調べ始めましてね。
おかげで出発が遅れましたが、運転練習はしました。
もう夫が助手席に座っていなくても、一人でトラックを運転できると思います。バックでガレージに入れるのには昨日も手こずりましたが、昨日は真っ直ぐに入れることが出来ました。
前に進むのはもう大丈夫だと思います。
ところで、
運転練習中にですね、新しい英単語を学びましたよ。夫が、私のカーブの曲がり方が「シットハウス(Shithouse)」だと言ったんです。
「自信がついて来たんじゃあないですか?」
「うん、かなり慣れて来た」
「もう大丈夫ですよ、問題ないです」
「あらそう?」
「カーブの曲がり方はシットハウス(Shithouse)だけど」
「シットハウス?何よそれ!」
皆さんご存知ですかこの「Shithouse」という単語。「シット(Shit)」はご存知ですよね、「ウンチ」とか「クソ」という意味です。あまり使わない方が良い言葉です。
それに「ハウス(house)」が付いているんですから、「Shithouse」とは「ウンチをする家」つまり住居とは別に屋外に建てられた「お便所」のことだということはすぐに分かります。
実際には、そうした屋外便所のように非常に不快で嫌なことを表現する言葉のようです。
私のカーブの曲がり方が「Shithouse」だと言うんですから、私のカーブの曲がり方が「悪い」と言っているのは察しが付きます。
「何よそれ!」と叫んだ私に、何故私のカーブの曲がり方が「Shithouse」なのかを説明してくれました。初めて知るようなこともいろいろ教えてもらいました。時々、カーブを曲がる時に、特に大きな交差点の左折の時に車が不安定に感じることがありましたが、理由が分かりました。
なるほど、私の曲がり方は「お便所」だったかもしれません。
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