オーストラリアに恐ろしい動物がたくさんいることは有名です。最も危険なのはサメとワニですが、サメやワニは身近にいませんから、日常的にその存在を怖いとは感じません。
毒ヘビや毒グモは怖いですが、これも滅多にお目にかかりません。毒ヘビに遭遇したことはこれまでに何度かありますけど、毒ヘビの攻撃を避けることは出来ます。
オーストラリアの森林には、人を襲うような怖い動物はいません。時々カンガルーに襲われたという人の話を聞きますけど、野生のカンガルーに遭遇することはめったにありませんし、普通は向こうが逃げて行きます。
そんなオーストラリアで、春先から夏にかけて毎年話題になる怖い動物がいるんですよ。マグパイというカササギの一種です。カラスくらいの大きさの黒い鳥で、白い模様があります。
巣作りや子育てをするこの時期、攻撃的になるマグパイがいて、巣の近くの通る人々を襲うことがあるのです。つい先日も、赤ちゃんを連れた女性がマグパイに襲われてパニックとなって転倒し、その際に頭を怪我した赤ちゃんが亡くなったというニュースがありました。
マグパイのくちばしによる攻撃そのもので怪我をする人もいますけど、この女性のように襲われてパニックになり転倒して怪我をする人が多いのです。
マグパイに襲われている男の子の映像を見つけました。人間が身の危険を感じるほどの攻撃ではありません。
我が家の敷地にはマグパイ「ジョージ」の家族が住んでいます。このジョージは、私が最初に名付けたジョージとは身体の大きさも身体の白い柄も違うので、ジョージ2世か3世ということになるんでしょうけど、我が家のマグパイ一家は大変フレンドリーです。
お隣りのテイラーさんが時々食べ物をやっているらしいので、人間の姿を見かけると逃げるどころか「もしかしたら何かくれる?」という顔をしてこっちを見ます。すぐ近くで洗濯物を干したりしていても、マグパイの親鳥達は知らん顔です。
一度敵ではないと認識すると、子育ての時期でも攻撃して来たりはしないんですよ。
ところが、その逆もあり!
一度敵だと認識すると、ずっと覚えているんだそうです。
ある科学者のグループがマグパイの生態を研究していた時、マグパイ達に棒を使って意地悪をする係の人がいました。当然、マグパイ達はこの人を敵と認識していたはずなんです。
長い時間が経過した後、ある日この人がマグパイ達の飼育場所に入って行きましたら、時期的にはマグパイ達が人を攻撃する時期ではなかったし他の人達もいたのに、マグパイ達は直ちにこの人をめがけて攻撃し始めたんですって。
積年の恨み忘るべからず!
自治体にマグパイ被害防止の対策を求める人達もいますがね、何ができると言うんですか?
先程のニュースの原因になったマグパイは、捕獲されて別の場所に連れて行かれたそうですけど、それも人間のエゴと言うかね。マグパイは自分のヒナを守ろうとしただけなんですよ。
マグパイが攻撃的になる時期には、そういうこともあると各自が自覚して、攻撃された時に備えることが最善の対策なんじゃあないでしょうかね。
赤ちゃんが亡くなった方はお気の毒ですけど、マグパイに罪はなかったでしょ?
ところで、春が近づき動物たちも活動的になってきたということか、我が家にもカンガルーが出没するようになりました。
昨晩も一頭が玄関の直ぐ前で草を食べていました。
活動的になって来たのはカンガルーだけではありませんよ。
迷惑行為連発の北隣り家の子供達が、オートバイを乗りまくっています。
ワライカワセミの「ワーハハハハ」もコッキーの野郎達の「ギャアギャアギエエ」もマグパイ達の「ピイピイぴゃあぴゃあ」もうるさいですけど、オートバイ騒音は最悪です。
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