2020年2月4日

排気バルブ付き防じんマスクの落とし穴

防じんマスクが売り切れて、仕入れも困難となっているのにも関わらず、マスクを求めて殺到する中国人に予約販売なんかするから、販売店はなんとしてもマスクを仕入れる必要に迫られてもっと困る。

販売店にすれば確かに商機ではあるでしょうが、国内でマスクを製造していないオーストラリアでは全て輸入するしかないのであって、多くの国々でマスク不足が起きているとなれば、更に仕入れは困難になる。

もう取り合いですよ!

世界最大のマスク生産国は中国で、全世界の生産量の約半分を占めるそうですが、マスクを買いに来る中国人達は、中国製のマスクを買いたくないのだそうです。ウイルスに汚染されているかもしれないと思っているらしい。

輸入販売元は、入荷したマスクを医療機関や森林火災関係で必要としている所を優先して供給しますから、うちの夫が勤めるツールショップ会社のような所はさらに仕入れに苦労するわけです。

でも、それは仕方がないことです。

ところで、入手がまだそれほど困難ではなかった先月、アジア系の学生数が多いオーストラリアで最大の学生数を誇る某M大学が、数千個の防じんマスクを注文したそうです。

オーストラリアでも新型コロナウイルスの感染者が見つかっていますからね、新学年度のスタートを控えて学生に提供するための防じんマスクです。

何故医療用マスクを買わなかったのか不思議ではあるんですけど、医療用マスクは手に入らなかったという可能性は大きいです。どこに行けば医療用マスクが買えるのか、私も知りません。

とにかく、その大学が買ったのは比較的付け心地が良いカップ型の防じんマスクで、メルボルンは夏ですからね、マスク内が蒸し暑くなりにくく呼吸が少しは楽な排気バルブ付き防じんマスクです。

私も花粉症の時期に愛用しましたが、確かに顔に密着しないカップ型で吸い込む空気はフィルターして吐き出す息は外に出す排気バルブ付きは、通常のフェイスマスクに比べると格段に楽でした。

しかしね、

これをウイルスの拡散防止に使うとしたら、

全く意味がないのよ!

よく考えてご覧なさい。

排気バルブ付きということは、マスクを着用している者がウイルス感染者であった場合、ウイルスを撒き散らすことになるのです。

吐く息を外に出すんですから。

テレビなんかの映像で、排気バルブ付きカップ型防じんマスクを付けている人を見かけますが、マスクっていうのは、病気の人がウイルスを他人に伝染するのを防ぐ効果が期待されているわけでしょ?

排気バルブ付きはその点で効果ゼロですよ。


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