2020年2月5日

犬は飼えない我が家の現実

犬を飼いたいのだけれど、我が家は経済的に無理であるということから諦めていたうちの娘は、メルボルンの動物保護施設でボランティアをしています。

かれこれ2ヶ月近くになるのですけど、仕事は犬と遊ぶことです。保護犬の福利のためというだけでなく、引き取ってもらえる確率を上げるために人間とふれあうことで保護犬のペットとしての適性を向上させるのが目的です。

この保護施設で、娘はある犬に出会ってしまいました。

ミーシャという雌犬です。運命の出会いというやつです。娘はなんとしてもこの子を養子にすると決心し、まずは経済力が必要だということで不安障害に立ち向かいアルバイトも始めたのです。

先日の47度を超えた猛暑の日のお料理デモンストレーションの仕事も、とにかくミーシャを引き取るためにお金を稼がなくちゃあいけないということで頑張ったわけです。

うちの夫からもついに、費用を全額自分で負担するのなら良いとOKをもらい、私達が住んでいる家の持ち主であるドバイ在住の義妹からもOKをもらい、すっかりその気になっていたのですが。

ミーシャのアセスメントと処置が終わり、一昨日いよいよ引き取りOKとなりました。

ところが、

我が家は引き取りOKになっていない!

キッチンは工事中のままで部屋全体がビニールに覆われているし、キッチンにあったものはバスルームや廊下や別の部屋に持ち込まれていて、犬の手が届く場所に食器や調理器具や食品がいっぱい置いてあるわけですよ。

冷蔵庫や電子レンジやトースターなど電気製品の電源確保のために、部屋のコンセントだけでは足りないから、廊下にあるコンセントから延長コードを2本引っ張ってきて使っています。

盲導犬パピーのモリーを育てた経験から言えることですが、アクシデントの原因になりそうなものだらけなのです。

ドアを締め切って犬の行動範囲を居間と2階だけに制限すればなんとかなるけど、お母さんはとしては現在の我が家の状況から判断して犬を迎え入れるのに心配がいっぱい。

夫はとにかくお疲れでご機嫌が悪いから、犬の件には積極的ではない。

ということで、

どうやら娘はミーシャを引き取ることをあきらめたようです。彼女を引き取ることに私達家族よりも熱心で、もっと愛情いっぱいに迎え入れてくれる家族と暮らす方がミーシャにとっては幸せだろうと。

引き取ると心に決めていたのにそれをあきらめた娘は、現在大変落ち込んでいます。

お母さんは娘にミーシャを引き取らせてあげたいのよ。

でも、どうしたらいいの?

この家をご覧なさいよ!

キッチンの修理は、当初クリスマス頃までかかるかもしれないと聞いて覚悟を決めていたんですが、何だかんだと時間がかかって、もう2月です。


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