昨日、映画「Call Me By Your Name(君の名前で僕を呼んで)」のことを記事に書いた後、LGBTについてもう少し勉強していたところ、ジャイヤ・サエルア(Jaiyah Saelua)というアメリカ領サモアのサッカー選手のことを知りました。
もっと詳しく調べてみると、この選手はノンバイナリ(男性女性のどちらでもない)ですが、本人の性自認は女性です。彼女のような「第三の性」は、サモアではファファフィネとして島社会に認められているんだそうです。
男性が受け持つ役割と女性が受け持つ役割の両方を受け持つので、島のコミュニティー内でも家族の間でも尊重されるんですって。
この人は背が高くて、アメリカ領サモア代表チームのデフェンダーです。FIFA 男性サッカーの公式試合に出場した初めてのトランスジェンダー女性の選手なのだそうです。
といっても、アメリカ領サモア代表チームは、FIFAの公式戦での失点数200ゴール以上、出場した試合は全敗、ランキングはずっと最下位という世界最弱チームとして知られていたんですって。
私は知らなかったけど。
オーストラリア代表チームと戦った2001年のワールドカップ予選では、31対0で負けたそうですが、そう言えばオーストラリアがどこかのチーム相手にサッカーの常識を超えたボロ勝ちをしたというニュースは聞いたことがある気がする。
その相手チームが、アメリカ領サモアだったのか。
このアメリカ領サモア代表チームが、悲願の初勝利をあげるまでの経緯を描いたドキュメンタリー「Next Goal Wins(ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦)」というのがあるというので見てみました。
感動しました!
アメリカ領サモア代表チームのメンバーは、全員がアマチュアです。彼らが、初勝利に向けてサッカーに取り組む姿勢や、トランスジェンダーの女性を普通にチームメイトとして受け入れている島の穏やかな文化に癒やされます。
あるオランダ人がコーチとして雇われてやって来るんですけどね、募集に応募したのがこの人しかいなかったんですって。この人は、実は娘さんを事故で亡くしていて心に傷を抱えていたんですけど、このコーチが人として変わっていく様子もいいのですよ。
そしてなんと、
この話が長編映画になるんですって!
監督を務めるのは、近年世界的にも知名度が上がったニュージランド人のタイカ・ワイティティで、オランダ人のコーチを演じるのはマイケル・ファスベンダーだそうです。
すでに撮影は終了していて、現在編集作業に入っているのだとか。
これは楽しみです。
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