黄斑変性という病気は、加齢によって発症する加齢黄斑変性というのが一般的です。歳をとるにつれて眼の網膜にある黄斑部(網膜の中心部で視野中心)が変性を起こす疾患です。失明の原因となります。
うちの夫に、この黄斑変性という病気の中でも先天性の黄斑変性である「スターガルト病(Stargardt Disease)」という病気があることが分かったのは、およそ二年前のことです。メガネを作ってもらいに行って偶然に見つかりました。
この病気の詳しいことは「黄斑変性という目の病気」を読んでいただくとして。
病気が見つかった時点で、シミのように見える死んだ視細胞組織の一部が黄斑部にかかってきていると言われました。つまり黄斑部が死に始めているということですから、物が歪んで見えたり黒くなって見えなくなったりし始めるということでした。
その後、特に見えないということはないと夫は言うし、病気の進行が遅くて良かったと思っていたのですがね、最近人の目を見ることが難しいのだそうです。
誰かと話をする時には、通常その人の目を見ますよね。もしも話している相手が自分の目じゃないところ、例えば鼻とか口とか耳とかを見ながら話していれば、普通すぐに分かるじゃないですか。相手がそういうことをすると、自分の顔に何かついているんだろうかと思ってしまいますが。
義母(夫の母)はこの病気のせいで視界の中心部が見えなくなっていますが、視界の外側でならまだ見えるので、その見えるところを駆使して見ようとするために、話をする時は「あっちの方」に視線を向けます。知らない人には、失礼な人と思われそうです。
うちの夫はツールショップに勤めておりまして、お客様や他のスタッフなどと話をする機会が多いのです。ところが、その時に相手の目を見ることが難しい。見ようと思えばまだ見えるとは言いますが、視野の中心が死に始めているということなのです。いずれ視界の中心からどんどん何も見えない黒い部分が広がっていきます。
ついに始まったか…
あとどのくらい自動車が運転できるでしょうか。一年、二年?
その時が来たら、私がタクシーになる覚悟はできていますけど。
これからどんどん視力が無くなっていくとつらいだろうなと思いますし、今朝はちょっと元気がなかったので心配です。
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