まだまだ寒いメルボルン。
昨日、食品の買い物にイーストランド(Eastland)というショッピングセンターに行った時、近くの交差点を自転車に乗った男がすごいスピードで信号を無視して突っ走るのを目撃しました。
男はヘルメットをかぶっておりませんでしたので非常に目立ったんですが、というのもオーストラリアでは自転車に乗る際にはヘルメットの着用が義務となっておりますのでね。それはともかく、もっと目立ったのは、その男の「今お布団から出てきたばかり」といった服装。
オージーの皆さんは、夜寝る時にパジャマに着替える人は少数派で、T−シャツにトラックパンツというのが多いんじゃあないかと思いますが、あの寒さの中、T−シャツにトラックパンツで素足に草履というのは、いくらなんでも寒かろうと思ったんです。
男は頭も髭も白髪混じりの中年でした。
そして、
目が怖い!
ソビエトで52人を殺した連続殺人鬼アンドレイ・チカチーロの目にそっくり!
男は方向を変えて私が行こうとしていた駐車場入口の方へ向かったため、私は男を追い越さなくてはならなくなりました。
最初は追い越さずに男を先に行かそうと思ったんです。でも、入り口まではまだ距離があったので、まず速度を落とし、男と接触しないように距離を保って、ゆっくりと追い越そうとした時、男と視線が合ったんですよ。
すると突然、
コノヤロウ、ジロジロ見やがって!
男は、さらに何かを叫びながら、チカチーロのような怖い目をして私の車に向かって来るじゃあありませんか!
キャア怖いこの人!
早く逃げなくちゃ!
すぐに駐車場入口の所に来ましたので、ショッピングセンターの駐車場に入りましたけど、男が追いかけて来たらどうしようかと思ってドキドキしました。
男は私を追って駐車場には入らず、その道路を真っすぐに暴走していきましたので安心しましたけどね、あれはちょっとシラフではなかったな。
あの目はね、お酒じゃあなくてドラッグだと思う。それも、メタンフェタミン(通称 アイス)じゃあないかと。
メタンフェタミンは中毒者を攻撃的にするそうですし。
オーストラリアでも禁止薬物の問題は深刻です。うちの夫が勤めるツールショップの別店舗では、スタッフの一人が別のスタッフにヘロインを買わないかと持ちかけたという話を聞きましたし。そのスタッフがその後どうなったのかは知りませんけど、そのくらい普通の人達が普通に手に入れられるんだそうですからね。
特にメタンフェタミンは、安価なので手を出しやすいそうです。最近は、都市部だけではなく、内陸部ののどかな田舎町で、ほとんど町全体がメタンフェタミンに汚染されていると言えるほどの深刻な状況が報告されています。
中毒者による暴力や犯罪も激増しているそうです。
あの自転車の男は、あの後どうなったんでしょうか。あのような人を見かけたら、本当はすぐに警察に連絡した方がいいんですよねえ。
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