オーストラリアでは、ABC放送の「War on Waste」という番組がきっかけでゴミ問題が国民の話題となっておりまして、特にプラスチックゴミの問題が深刻化していることに注目が集まっています。
このブログでも度々話題にしているオーストラリアのリサイクル事情。リサイクルゴミを収集はしても、リサイクルなんてやっていなかったオーストラリアでは、集めて選別したガラスや金属やプラスチックは、中国へ輸出して終わりだったんです。
ところが中国がリサイクルゴミの受け入れを止めたので持って行く場所が無くなり、倉庫に溜め続けたりこっそり埋めたりしているリサイクル業者もいることが発覚しました。
オーストラリアでは、ゴミは燃やしません。リサイクルしないゴミは全て埋めるので、これも問題になっています。特に海岸や海洋汚染の原因ともなっているプラスチックゴミが問題なのです。
ということで、
大手スーパーのコールズ(Coles)とウルワース(Woolworths)がレジ袋を廃止することを決めました。
廃止を発表してメディアが大きく取り上げて話題になり、テレビでもラジオでも新聞でもあらゆる所で大手スーパーのレジ袋廃止が取り上げられていたので、知らない人はいないだろうと思いますが、7月になっても事実上レジ袋は廃止にならなかったのです。
文句を言うバカモノが続出で!
買い物袋を持参しなかった人はプラスチック製の丈夫な買い物袋を15セントで購入できるのですよ。日本円にして10円ほどです。もちろん、もっと丈夫でデザイン性にも優れた買い物袋もいろいろ販売されています。
ところが、これに怒り狂うお客がいるんだわ!
何を隠そう、この私も Coles のお店でスタッフに暴言を浴びせる男性を目撃しています。
そこで、Coles はレジ袋を廃止した7月になってもその15セントの買い物袋を無料で提供し続けました。
そして、8月になったわけですが、この15セントの買い物袋の無料提供を今後も無期限で続けると発表しまして、現在大きな批判を浴びています。だってね、15セントの買い物袋は何度も使用可能な厚地のプラスチック製ですよ。この買い物袋を無料でもらって買い物を持ち帰った人達が、次の買い物時にその袋を持参することは稀です。だから、毎回15セントの買い物袋を無料でもらって、それらの袋はレジ袋よりも悪質なゴミになるわけです。
何のためのレジ袋廃止なの!
15セント取ればいいのですよ。10枚買っても1.5ドルでしょ。大した額ではありませんけど、買い物袋にお金を支払わないといけないと思えば、皆さん買い物袋を持参することにもっと注意するようになり、いずれはそれが習慣になります。
買い物袋の無料提供を今後も続けるという Coles の発表は、お客に暴言を浴びせられるスタッフ保護のためかもしれないなとは思いますがね。
なんでこんな大騒ぎになるんだか…。
私は、ALDI で買い物をするようになってから買い物袋持参が習慣になりました。難しいことではありません!
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