2018年8月11日

北風と干ばつ

北風と聞けば「北風小僧の寒太郎」、ヒューン ヒューンヒュルルンルンルンルンと冷たい風を連想するのが普通でしょうが、メルボルンで北風と聞けば、

乾燥、暑い、花粉!

昨日は気圧配置の具合から強い北風が吹きまして、流石に一応まだ冬ですから「暑い」とまではいかず「暖かい」一日となりました。気温は20度位まで上がりまして、空はまさに春の青色、真っ黄色の花粉を飛ばすワトル(オーストラリアの国花)が眩しかったのでございます。

花粉と言えば、メルボルンの北の方には牧草地も多く、春になると牧草や雑草の花粉が北風とともに飛んできて私を苦しめるわけです。

昨日も、外に出ると花がムズムズし始め、今年最初の「ハックショーン!」

早くも花粉症の季節の到来というわけかと思いつつ、ふと現在深刻化している内陸部(メルボルンからすれば北の方)の干ばつのことを考えました。

特にニュー・サウス・ウェールズ州の農家、特に牧畜業の皆さんのご苦労を思うと、本当にお気の毒で。一部の地域では7年間も雨が降っていないのですって。

もちろん農地は枯れ果てて牧草など全く生えていません。牛や羊はやせ細り、餓死させないように餌を買って与えているそうなのでその費用が莫大。売れば価格が暴落していますから儲かりはしないし、農地を売ろうにも買い手はつかないだろうし、結局銀行などからの借入金で負債だけが残ることになる。だから、何とかしのいで雨が降るのを待っているうちに負債は膨れ上がる。

ABCニュースより

政府はもちろん救済援助策を打ち出しましたけど、雨が降らないことにはどうにもなりませんからね。対外援助用の予算を自国の農業者支援に回せという声も上がっています。

あれほど大規模に牧草地が枯れているということは、今年は飛んでくる花粉も少ないのかもしれません。花粉が少ないのはありがたいけど、干ばつ被害地域に早く雨が降って牧草が生えて欲しいです。


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