ヴィクトリア州は、オーストラリアの地図で見ると小さいですが、面積は日本の本州よりも広いのですから、「ヴィクトリア州で大雨が降る」という状況を「本州で大雨が降る」と考えてみれば分かりやすいことではあるのです。
ヴィクトリア州のどこかで、確かに大雨が降っているはずなのです。百年に一度の大雨が。そして、最悪の大雨はこれから来るんだそうです。
しかし、メルボルンの雨は峠を越したそうです。
日本で、いわゆる集中豪雨ですとか台風による大豪雨を度々経験している私にとって、メルボルン市民が大騒ぎする大雨というのは、果たして大雨なのかと首を傾げたくなります。
メルボルンでは、ちょっと強い雨が降ると、フラッシュフラッド(Flash Flood)といういわゆる鉄砲水のような状況が起きて水があふれます。道路の至る所に水がたまり、地下通路は使用不可となり、鉄道の駅が水没する!
もっとすごい大雨がしょっちゅう降る日本でも、滅多にお目にかかれない「水没した駅」という光景は、メルボルンでは日常茶飯事ですからね。
どうして最初から水没しないように設計しないのだろうかと思います。
地下通路にしても、市内の道路にしても、大抵同じ場所が水没するんだから、何らかの対策をしろよと思うんですけど。
それはともかく…
私達家族が住んでいる辺りは、丘陵地である上に、家が丘の上にあるので、どれほどの豪雨に見舞われても洪水や鉄砲水とは無関係ですから、大雨にはいつも対岸の火事の野次馬的に呑気でいられるんでしょうが。(森林火災となるとその逆よ!)
ヴィクトリア州北東部では、すでに広い範囲で洪水が発生しているそうです。
避難指示が出ている町もあるそうです。最悪の大雨はこれから来るんだそうですから心配でしょうね。
北東部はですね、ヴィクトリア州の農業地帯でもあるんですよ。あの当たりには、野菜や果物の農場がたくさんありますよ。特に果物は、現在収穫の時期を迎えているものがたくさんありまして、サクランボもその一つ。
ある農家の方がインタビューに答えて、ヘリコプターをスタンバイさせていると言っておられましたが、大雨による被害を最小限にするのにヘリコプターをどう使うのかと思ったら、サクランボは水で濡れた状態のままにすると傷むんだそうです。そこでヘリコプターを低空で飛ばし、その風で水滴を吹き飛ばすということなんですよ。
大きな被害が出ないことを祈ります。
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