「パクチー」とか「シャンツァイ」とか「シアントロ」とか国によって呼び方が違いますが、オーストラリアではコリアンダーと呼ばれます。
大変人気のある野菜で、どこのスーパーでも売っています。東南アジア系の人達はもちろん、コリアンダーが大好きな人は多いです。タイ料理などの薬味として使用される以外にサラダにしたりしますし、今では野菜としての地位を確立していると言えます。
しかし、
皆さんもご存知のように、コリアンダーを「臭い」として非常に嫌う人も多く、コリアンダー嫌悪者たちが集まる「コリアンダー大嫌い(I Hate Coriander)」という組織もあるんですよ。
コリアンダー嫌悪者のメッセージは、道路情報板にも見られます。
日本でも、コリアンダーが臭いとかカメムシの臭いと同じだなどと嫌う人が多いと聞きますが、うちの男達もコリアンダーが嫌いです。
娘はコリアンダーが大好き。
私は大好きではないけど、臭いとも思わないし、タイ料理などコリアンダーが入っている方が美味しいと感じる料理もあると思います。
それにしても、
何故これほど好き嫌いが分かれるのか?
実は、これには科学的な理由があるのですよ。
ディーキン大学(Deakin University)の研究の結果、人によってはコリアンダーが放つ臭いの化学物質を「食品(野菜)」だと識別し判断する感覚器官が遺伝子的に異なり、全く異なる物と判断しているのだそうです。
味覚についても同じことが言えるそうで、コリアンダーを石けん(洗剤)に似た味だと判断する人もいるんだとか。
初期の人類にとって、食用の植物は非常に豊富だったので、野菜を嗜好する感覚器官を発達させる必要がなかったのだそうです。
でも、大丈夫!
野菜を嗜好する感覚器官は、野菜を食べることで発達させていくことができるそうですから。確かに、うちの息子も野菜を口にするとゲーッとなっていたのに、今では大抵の野菜は好んで食べますからね。
でもね、コリアンダーは臭くて食べたくないんですって。
仕方がないです。
遺伝子のせいなんだし。
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