2017年7月31日

ハウスハンター・インポッシブル

ハウスハンター(House Hunter)というTV番組があります。貸家あるいは売り家を探す番組です。家を探すのがアメリカ人たちなので、アメリカの番組なのでしょう。

各種シリーズになっているようで、ハウスハンター・インターナショナル(House Hunter International)というシリーズもあります。外国(アメリカ以外の国)で家を探すというシリーズです。

この番組は、私が行ったことのない国々の不動産事情やその国の人々の暮らしぶりが垣間見えて面白いので、時々見るのです。いずれの場合も、地元の英語が話せる不動産屋に3つの物件を紹介してもらって見学に行き、一つを決めるという段取りになっています。

昨日見たエピソードでは、ある家族が メキシコのリゾート地で貸家を探しました。家賃の予算は1100ドルまで。次の家族は、オランダで貸家を探しました。予算は1200ドル。

彼らは母国アメリカで広い庭付きの大きな家に住んでおりましたから、同程度の家を希望しているんですが、ヨーロッパの家はいつも彼らには狭すぎるようです。リゾート地では自分たちの予算では欲しいものが手に入らないというのが通例です。

「せまい」「キッチンが小さすぎる」「浴槽がない」「裏庭が小さすぎる」と、不満続出の中、自分たちの予算と現実との間で折り合いをつけ妥協していくわけですが。

いつも思うんですよ、

オーストラリアじゃあ家が見つからないだろう… と。

1100ドルとか1200ドルなんていう予算で、寝室3つの広いキッチン付き庭付きのキレイな家なんて不可能ですからね!

見つかったとしても「キレイな」は無理です。「広いキッチン」も絶対無理。おそらく古いオンボロ住宅が関の山です。

住宅価格が高騰を続けるオーストラリアの主要都市周辺では、1寝室のアパートでも無理かもしれないくらいなんですよ。

私達家族が10年以上住んでいるリングウッド地域は、メルボルンのアウターイースト(メルボルンから比較的遠い外側の東の郊外)で住宅はメルボルンに近い地域に比べれば安いのですけど、それでも寝室3つの庭付きのキレイめの家なんて1週間の家賃は500ドルはします。月当たりに換算すれば2000ドル以上ですよ。

ガス電気料金も高騰し続け、物価も高いオーストラリアでは、最低必要生活費もすごいですから、ちょっと無理をして予算オーバーの物件を賃貸したりすると、後で後悔することになるでしょう。

オーストラリアに移住したい方々は、そのあたりの現実をよく理解しておかないと、夢は簡単に破れてしまうのです。

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