2015年12月4日

娘の存在

「ねえ、お母さんの手はどうしておばあさんの手?」
「えっ?」

幼い娘の言葉に、ぐっさりと心を傷つけられた記憶がある。

たしかに、私の手は乾燥していてシワシワで、老婆の手のようではあった。(もっとちゃんとお手入れしなくちゃ!)私は心の中で決意した。

無邪気な子供は、思ったとおりのことを口にする。その正直な言葉は真実を指摘しているから、言われたこちらは動揺してしまう。

子供をお持ちの皆さんも、きっとそういう経験がおありだろう。

現在17歳の娘、精神年齢はもっと大人だ。無邪気な言葉で真実を突いてくるということはなくなった代わりに、今では冷静な言葉で問題点を指摘してくる。

「お母さん、そういうことはたとえお父さんに対してでも言うべきではないよ」
「お母さん、言っていることが矛盾しているんじゃないの?」

他の誰かに言われたら腹が立つようなことも、娘に言われると素直に反省させられるのは不思議です。彼女は、大学で臨床心理学を勉強したいと思っているくらいだから、心理学関係の本をたくさん読む。故にハイスクールの心理学の先生も舌を巻く知識の豊富さで、彼女の話は常に論理的。彼女に何か言われると反論出来にくい(鋭い指摘にぐうの音も出ない!)ことがほとんどなのです。

また、問題点を指摘してくるのとは逆に、女ならではの「人の気持ちを察する」能力も優れている娘は、元気が無い私を励ましてくれたりハグしてくれたりする。娘にハグされると本当に心が癒やされる。

つい最近まで小さな女の子だったのに、対等に話ができる親友のような存在になるなんて。母と娘の関係は、とても特別なものだ。

ハイスクールが夏休みに入りました。娘は、率先して家事を手伝ったり晩ご飯を作ったりしてくれています。お母さんはハッピーです。

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