2011年11月15日

やーめぴっ!

ついつい自分を追い込んでしまう傾向がある私は、「こうしなくちゃ」「これはやっておくべき」「せずにすませるわけにはいかいない」といつも考えている。

うつ病から回復してからは、このような自分を追い込んでしまう傾向がなくなったわけではなく、自分を追い込んでいる自分に気づいて「ちょっと待て、そこまですることないぞ!」と思えるようになっただけのことだ。

それでも、猪突猛進的にやり過ぎて苦しくなっていることがよくある。

今日は、結構忙しい日だった。やらなければならないことは少ないのに、のんびり暇にしているのは正しくないからと自ら仕事を次々と作って自分を忙しくしていたのだ。

夕食の後、片付けも済ませてほっと一息つこうとした時に、クッキージャーがほとんど空になっているのを見た。
「あれっ、おとといチョコチップクッキーをたくさん焼いたばかりなのに、いつの間に!」

私は、市販のクッキーやケーキをほとんど買わない。とにかくわけの分からない原材料名が小さな文字でびっしり並んでいるような食品をできるだけ食べたくないのだ。家で手作りできるものは手作りしたいので、家族のおやつとなるクッキーやケーキは、いつも自分で作っている。

もう夜9時近い。「今から作るのもちょっとめんどうくさいな、今日は疲れているし…」というのが本音。「でも、作っておかなければ、明日子供達が学校へ持っていくおやつはどうするの?簡単に作れるでしょ?焼いている間に休めばいいじゃん?」といつもの私が言う。

じゃっ、作るか…と、材料を取り出しながら、思わず叫んだ。「やーめぴっ!」

驚いた!こんな言葉が自分の口から出たことに!
普段私が使う言葉ではない。

「やーめぴっ!」というのは、娘のサチが幼い頃の口癖で、家族でゲームをしていて負けそうになったり、たいくつな作業に飽きたりすると、いつも彼女は突然「やーめぴっ!」という言葉を残してどこかへ行ってしまい家族を怒らせていたものだ。

娘の口癖だった子供言葉が、なんということか思わず自分の口から出た!そうしたら、またも自分を追い込んで無理していることに気づいた。そして、クッキー作りはやめることにした。疲れているんだから休むことにした。なんだかいい気分だった。

「やーめぴっ!」って、なかなかいい言葉じゃないか。何となく思わず自分を許してしまえる可愛らしい言葉だ。さいごのところの「ぴっ!」という音のせいかな?

「いったん始めたことはなんとしてでも最後までやり通すのが正しいのだ」というプレッシャーから、不思議なユーモアで「まあ、いいか!」と逃げ道に導いてくれる面白い言葉だ。


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