2011年11月26日

ピンポンダッシュの三人組

今日はメルボルンは一日中雨だった。

私は、朝からずっと仕事に追われていた。制作中のウェブサイトが思いのほか時間がかかっており、ウンザリしているのだが、とにかく少しでも進めなくては!

息子のカイは学校の宿題があると言って部屋に閉じこもったままだ。

娘のサチは最近アニメ中毒で、ネット上に数えきれないほど存在する日本のアニメ違法アップロードサイトで、アニメを見放題である。こういうのを放任しておくのもよろしくないのだが、私も仕事に追われ、夫も今日は仕事で家にいない。

家族の者が、それぞれ別々に過ごす土曜日であった。

私は、仕事に集中してくると他のことは何もかも忘れてしまう性格で、ハッと気づくともう午後2時。ランチを食べていなかったのに気づく、なんてのは日常茶飯事。

今日も、かなり仕事に集中していたのだろう、何もかも忘れていたのだった、突然ドアベルが鳴った時には!

ピンポン!ピンポン!ピンポ〜ン!

けたたましいドアベルの音。静まり返った家の中で仕事に集中している所へ、こういう大音量のドアベルが突然鳴り響くと、びっくり度は凄まじい。

「いったい誰?びっくりするじゃあないの!一回押せばすむのにぃ…」と心の中で来訪者をののしりながら玄関へ急ぐ。「はーい、どなたですか?」

……誰もいない。

「あれ、いたずらか?」

また仕事に戻る。そして、再び何もかも忘れて集中してきた頃…。

ピンポン!ピンポン!ピンポ〜ン!

もちろん玄関には誰もいやしない。これは、ピンポンダッシュに間違いない。雨の土曜日、子供が退屈してやっているのだろう。しかし、この雨の中をピンポンダッシュして歩いているのか?

今度は娘のサチもイタズラに気づいた。
「誰がやっているのか、突き止めてやる!」

我が家の玄関は非常に分かりにくい所にあって、家と塀の間を奥に入って来ないとドアベルは押せない。誰がやっているにしてもアッパレな度胸である。

サチが玄関に近い部屋の窓から外の様子を見張っていると、やって来たのは小学校3年生くらいの二人の男の子とその弟と思われる小さな男の子の三人組。あっという間に、ドアベルをピンポン!ピンポン!ピンポ〜ン!と押して逃げていった。

後を追うサチ。しかし、少年達の逃げ足は早過ぎた。我が家から道路に出て、左方向に走って逃げたと言う。「ようし、今度はビデオに撮ってやる!」と、ビデオカメラを手に張り込むこと数十分。しかし、少年達はもう戻っては来なかった。

もう夕方だからイタズラはやめたのか、誰かに見つかってしこたま叱られたか、親に見つかったか…。幼い弟が一緒だったから、小さな子供は問いつめられるとすぐに白状してしまうものだからな。

ピンポンダッシュは、3回で終わった。

しかし、夕方から今度は電話が鳴り始めた。Prank Call プランクコールと呼ばれるイタズラ電話である。子供の声で、カーペットクリーニングのセールストークが始まったり、イタズラ電話の内容も結構クリエイティブである。私は全く愉快であった。

ああ、雨の土曜日はよくこんな感じだ。それにしても、イタズラ電話をかけるのにも勇気が必要だろうに。退屈している子供達、親が仕事で留守なのだろうか。

やれやれ…。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿