2011年11月1日

競馬のため学校は休み

学校も会社も今日は休みだ、「競馬」の日なので。

けっ、競馬で学校が休み?

はい、そうです。今日は、「メルボルンカップ」競馬が開催される日で祝日なのです。学校も会社も役所もお休みです。


メルボルンに住み始めた頃、私は小学校の日本語教師だった。競馬で学校が休みになると聞いて、びっくり仰天しただけではない。職員室では、「メルボルンカップ」競馬の前の日、どの馬が勝つかで賭けが行われた。

競馬、賭け事、盛り上がる職員室!

今年の競馬担当の先生より、新聞の特集をもとに、メルボルンカップの歴史やその年のレース出走馬の前評判など個人講義を受け、着順を予想してお金を賭けた。(賭博ですよ、これ。)

いくら賭けたか覚えていないが、2ドルくらいだっただろうか。競馬担当の先生は、誰がどの馬にいくら賭けたかを細かく記録。馬券まで発行していた。翌日、配当金が支払われるとのことであった。(ちなみに、私が賭けた馬が勝ったことは一度もない。)

賭博は俗悪なことという固定観念を植え付けられて育った私には、この職員室で繰り広げられる楽しい賭け事は、まさにカルチャーショックだった。
(競馬だけでなく、フットボールのシーズンが始まる頃にも、今年はどのチームが優勝するかで賭けが行われた。)

「メルボルンカップ」 は、毎年11月の第一火曜日にメルボルンのフレミントン競馬場の芝3200メートルのコースで行われる。この日が祝日になるのは、メルボルン都市圏だけである。(「メルボルンカップ」について詳しいことは、Wikipedia などで調べてください。)

メルボルンの春は、競馬の季節。多くの女性達にとっては、ファッションの季節でもある。ドレスアップして競馬場に行き、シャンペンを飲みながら競馬を楽しむというカルチャーに私は興味がないが、こうした競馬&ファッション関連イベントの経済効果は大きい。

「メルボルンカップ」のこの日、ドレスアップしてフレミントン競馬場まで足を運ばないまでも、自宅のテレビでこの競馬を観戦する人は多い。私が学校でこの競馬にお金を賭けていたように、多くの人が勤め先の会社や役所で、「メルボルンカップ」にお金を賭けている。普段競馬などには関心のないメルボルニアンにとっても、「メルボルンカップ」だけは、それなりに特別なイベントのようである。

さて、私も友人の家で今日のレースを見たが、2011年の「メルボルンカップ」は、Dunaden という馬と Red Cadeaux という馬が同着のように見えた。写真判定でも私には同着に見えたが、鼻毛一本程度の差で Dunaden の勝利となったようだ。Red Cadeaux にとっては悔しいレースとなった。



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