2011年11月7日

映画「ミッドナイト・イン・パリ」

昨日は花粉症がひどくて、一日中家の中にこもっているつもりだったのだが、夫が映画を見に行こうと誘ってくれたので出かけることにした。明日は(つまり今日)は私の誕生日なので、お祝いに映画でも見に行こうというわけで、以前から見たいと思っていたウッディ・アレンの新作「ミッドナイト・イン・パリ(Midnight In Paris)」という映画を見ることにした。


私は、今まで一度もウッディ・アレンの映画を見たことがなかった。彼の映画は、たいていウッディ・アレン本人が主演していて、それだけでもう興味が持てなかったのだ。要するに、彼のようなビジュアルの男は「好きでないタイプ」の典型で、見たいと思わなかったのです。

今回は、主演がオウェン・ウィルソン。この俳優が特に好きというのではないのだが、彼はうつ病で自殺未遂の経験がある。それを知ってからは、オウェン・ウィルソンは、私にとって「うつから回復した者同士」という親近感を持ってしまう俳優なのだ。

この映画、ウッディ・アレンの最高傑作という評判で、映画評論家からは軒並み高評価をもらっているし、あらすじを読んでみると実に面白そうなのだった。

さて、映画「ミッドナイト・イン・パリ」だが、見終わってハッピーな気分になるとても良い映画だった。もちろんパリに行ってみたくなったが、パリという街がどうこうというのではなく、この街での不思議な体験が主人公に「自分の心に従って生きる道」を選ばせる、その過程がとてもイイのだ。

先日亡くなったスティーブ・ジョブズの言葉「みんないつかは死ぬのだ。それを理解していれば、何かを失うのを恐れるという考え方にとらわれなくなれる。限られた時間しかないのだから、他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気だ。それは私達が本当になりたいものをすでによく知っているのだから。」

この映画の主人公は、自分が本当になりたいものを良く知っていたけれど、他人の意見や評価の雑音に自分の心の中の本当の声をかき消されていた。パリの街での不思議な体験によって、主人公はその声をしっかりと聞くことができ、自分の心に従って生きる道を歩き始める。ハッピーエンド…。

映画のファンタジー場面に登場する有名人達には大変興奮した。ああ、もしも本当にこんな経験ができるなら、私ならこの人に会いたい、あの人と話がしたいと、いろいろと想像をめぐらせることができた。コミカルな場面のユーモアもほど良く、気持ちよく笑えて、楽しい映画だった。

フランス大統領ニコラ・サルコジの妻カーラ・ブルーニも出演しています。大統領の奥さんが映画に出るっていうのがカッコイイよねえ。


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