2011年11月18日

褒められて気づいた良さ

自分の子供を育てる上でも、教師として生徒達を教える上でも、良いところを認めて褒めるというのはとても大切なことだと思っている。

誰だって褒められて嫌な気分はしないし、褒められることで自分自身が気づいていなかった自分の良さを自覚できる。「自分にはこんな良いところがあるんだ」「こんな才能があるのだ」と自覚することで、その後の行動や判断が変わってくる。自信もつく。そうして、その子や生徒の良いところが伸びていく。より優れた人間性を持つ良い大人に育っていく。

褒めるということは本当に大切だと十分理解していたが、「褒められる」ことがもたらすポジティブなパワーを、実は今回のブータン国王の日本訪問で強く感じた。

多くの日本人は、自分たちの国が素晴らしい国だとは実感していないだろう。アジアを近代化に導いたリーダーであったという誇りなど感じてはいないだろう。

自分たち日本人が「規律を重んじ、歴史に裏打ちされた誇り高い伝統を持ち、不屈の精神と断固たる決意と秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民だ」とは自覚していないだろう。「兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ強い精神性を持つ国民だ」と感じてはいないだろう。

しかし、ブータン国王はそう繰り返し述べられた。

聞いている我々がちょっと気恥ずかしくなる程の日本に対する尊敬のこもったブータン国王の言葉は、私にとっての「自分の国のイメージ」を少し変えた。自分の国のこんなところがダメだ、あんなところが悪い、と批判するのをちょっとやめて、こんな良いところがある、こんな強さがあると、良い面を見直すきっかけになった。

そして、それは、国とか日本国民とかいうレベルだけでなく、一人の人間としての自分についても同じだ。

自分ではなかなか気づけない自分の良さに気づけるように、家族や友達で、お互いの良いところを褒め合ってみるのもいいかもしれません。


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