先日のバレンタインデーに、なんと珍しいことか、うちの夫が花を買って来てくれまして。
30年一緒に暮らして来て、バレンタインデーに花をもらったのはおそらくこれが3回目。普通はこういうことをしない人なんですよ。以前は私の誕生日ですら何もしてくれない人でしたからね。自分はお祝いしてもらうと嬉しいくせに。
仕事からの帰りに花束を持った男性とすれ違って、「そうか、今日はバレンタインデーだったな」と気がついて花を買いに行ったと言いましたけど、いつもなら「バレンタインデーだったな」と気づいても花を買いに行ったりしませんよ。
どうして今年は、花を買って帰ろうと思ったのか、察しは付きます。
うちの夫は、私の父が亡くなった先月末から私を失望させるようなことを連発して来たんです。
例えば、父のお葬式当日、もうすぐ父が火葬されるというタイミングで、自分は翌日友人のCさんとCさんのお母さんと一緒に睡蓮のガーデンパークに遊びに行くけど、私も一緒に行きたいかと聞いて来たのは衝撃的でした。
父の火葬が終わった頃、動揺して泣いている私をほったらかして YouTube を見ていたし、睡蓮のガーデンパークに遊びに行った日には自分の実家に泊まって帰って来なかったし。
気持ちがひどく沈んでいた私は家で一人ぼっちになりたくなかったんですけど、うちの娘が帰って来て一緒にいてくれたので助かりました。
夫の行動の数々が、いかに私をがっかりさせ悲しませたかを、私は説明したんですよ。いちいち言葉にして説明しないと気が付かない人なのでね。文化の違いというのもあるでしょうし。
そうしたら、バレンタインデーの日ですけど、再びメッセージを送って来ましてね。翌日の土曜日にCさんとCさんのお母さんと一緒に朝のお散歩とカフェでの朝食に出かけるので、私も一緒に行きたいかと聞いて来たんです。
もう信じられませんでしたよ。
「あなたと私の二人でなら散歩もしたいしカフェにも行きたいけど、Cさん親子と一緒に行きたいのなら一人で行って!」と返事をしました。
さすがの夫も、再び私をがっかりさせてしまったことは分かったらしいです。花を買いに行こうと思ったのは当然でしょう。
花をもらってそりゃあ嬉しかったですけどね、夫が買って来たのはお墓や仏壇に飾るような白いユリ3本だけの花束でした。
「お悔やみ用か?」と思いましたけど、そんなことは言いません。白いユリは、オーストラリア人にとっては結婚式の飾りなどにもよく使われる華やかな花で、縁起が悪いという印象はありませんから。
花の一つはすでに大きく開いていて強烈なにおいを発散していましたけど、私はユリのにおいは好きなのでそれはいいんです。ユリの問題は、テーブルに降り落ちる花粉なんですよ。私はあの黄色い花粉が服に付いて困ったこともあるんです。
ユリは翌日にはさらに大きく開いて、黄色い花粉で白い花びらは汚れ、テーブルも汚れていました。もっとテーブルが汚れることが気になった私は、雄しべの先を切り取ることにしました。
花粉を何とかする良い方法はないものかと思って調べたら、ユリの雄しべは花粉が出る前に取り除くことを勧めているウェブサイトがたくさんあったんです。
花が開きかけたくらいの段階ではまだ花粉が出ていないので、指先でつまんで簡単に取り除けると書いてあったので、やってみましたら、
あら本当だ!
花粉が出ていないんですから、指先が汚れたりもしません。それはもういとも簡単に、気持ちいいくらいに、雄しべの先の花粉が出来る部分だけがポロッと取れるんですよ。
ユリの花の雄しべの先は、花粉が出る前に取り除くものなんですか?私は、この歳になるまで知りませんでしたよ。ハサミで切り取るよりも自然な感じだし、見た目も悪くないです。
ちなみに、英語のウェブサイトには、ユリの花粉が服やテーブルクロスに付いた時の対処法を説明するサイトはたくさんありましたが、雄しべの先を取り除くことを勧めているサイトはあまりありません。
黄色い雄しべがあったほうがきれいですからね。しかし花粉は問題になるんです。これも好みの問題ということでしょうか。私は取り除きたいと思います。ユリの花粉は始末が悪いです。
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