「ウーマンズタッチ」(Woman's Touch)という言葉があります。「フェミニンタッチ」(Feminine Touch)とも言います。これを「女性のタッチ」などと訳しては誤解を招きますよ。この場合の「タッチ」は、「手法」とか「やり方」という意味です。
「ウーマンズタッチ」というのは、一般的に女性が好みそうな飾りつけとか、女性ならではの配慮を持って整理整頓あるいは掃除がされることを言うんです。
先日、うちの娘が臨床心理士として働き始めたことを記事に書きましたが、働き始める前に職場となるクリニックの見学や説明を受ける機会があったそうです。その時に、このクリニックは「ウーマンズタッチ」が必要だと感じたそうなんですよ。
クリニックの中に入ると、受付のないホールには空き箱が置かれたままだったりして、整理整頓が不十分だと感じたそうです。そして、患者さん達がこのクリニックに来られた時に気持ちを和ますような「ちょっとしたもの」が何も無かったんですって。
例えば、以前に受付スタッフとしてアルバイトをしていた心理クリニックには、たくさんの観葉植物が置かれていて、その世話もうちの娘が任されていました。
室内に観葉植物を置く効果はいろいろありますけど、クリニックのような場所に観葉植物を置くのは、やはり心身のリラックスや癒し効果を期待してのことだと思います。人は緑色の植物を見ると心が落ち着くものですからね。
花を飾ったりするのも同じだと思います。きれいな花を見た時には、たとえ「花が飾ってあるなあ」「きれいだなあ」と意識しなくても、気持ちに何らかの良い影響があるはずなんです。
ところが、娘が勤め始めたクリニックには、全ての診察室を含めたクリニック全体で、プラスチック製の人工観葉植物が2つあっただけだそうですよ。インテリアの飾りなどは、あるフットボールのチームのポスター以外何も無かったそうです。
そういうことに配慮が出来る「女性」がいないからだと、娘は思ったそうなんです。と言うのも、このクリニックで働いている医師や臨床心理士は、ほぼ全員が男性で、女性は一人しかいなかったんですって。うちの娘が2人目なんです。
クリニックが殺風景なのも整理整頓が疎かになっているのも、男しかいないからだというのは分かりますよねえ。そういうことは大いにありえます。
我が家だってね、もしも夫と息子だけが暮らしたらどういうことになるか、想像するのは難しくないですよ。
整理整頓など期待出来ません。掃除も行き届きませんから、家は薄汚れて行くでしょう。花や植物を飾ったりするわけがないし、インテリアを飾るなんてありえません。うちの息子は、自分の部屋には作ったプラモデルを飾るでしょうけど。
洗濯物は、引き出しやクローゼットに片付けたりしないと思いますから、そのへんに積み上げたままになるでしょう。
うちの男達にとって、家というのは、雨風や暑さ寒さをしのげて、食事と睡眠が取れて、テレビが観れたりパソコンが出来たら、もうそれで良しなわけですよ。
より快適な場所にするために、家具の位置を変えてみたり収納を工夫したり何かで飾ったりということは、考えもしないでしょう。花や植物を飾るなんて、
絶対ありえませんから!
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