原因は、夫のお父さん。
私達が一昨年まで住んでいた義妹が所有する家ですが、夫のお父さんと中国人の奥さん(私より若い)夫婦が住むことになって、先週の木曜日に引っ越して来たんです。
それまで20年以上住んでいたのは、メルボルンのど真ん中の高層マンション。カジノやホテルやショッピングモールやレストランや劇場など、様々な施設が入っている「クラウン」というメルボルン最大のエンターテイメント施設のすぐ近くでした。
そういう場所から、木と住宅しかない山の中に引っ越して来たのは、高齢になって来た夫のお父さんがもっと静かな暮らしを望んだのと、子供達家族の近くに住みたかったというのがあるらしいのですが。
義妹所有のその家は、ユーカリの木に囲まれた大きな家なんですが、私達がそこに住んだ10年間、とにかくもうあらゆる物が壊れ続けた古い家です。
そういう家に住むには、家のメンテナンスは簡単なことなら自分で出来て、少なくとも問題が起きたらその原因は見当がつくようでないと難しいと思うんですよ。
夫のお父さんは、非常に頭の良い人ですが、生きていく力という点で欠けている能力がたくさんあります。田舎暮らしに必要と思われるような仕事全般が昔から苦手だったそうです。
そういう人が山の中の家に住むと決めて以来、夫にはひっきりなしに電話がかかって来ているんです。
まずは、引っ越し数日前のこと。
自分の娘が所有する家ですし、引っ越すことを決める前から度々その家には行っていましたが、電気料金の契約を新しくするために一度電源を完全に切ってくれと電力会社に言われたそうなんです。
ところが、切り方が分からない。電気のブレーカーを下げるだけのことなんですけど分からないと言うので、うちの息子が切りに行きました。片道20分かかります。
そして、引っ越し当日。今度はブレーカーが上がらないと電話して来ました。ブレーカーが上がらないから電気が使えない!電気が使えないからエアコンが使えなくて暑くてたまらない!ということで、夫と息子が行きました。
夫は車の運転が出来なくなっていますから、夫が手伝いに行くためには誰かが運転しなくてはいけません。
ブレーカーが上がらなかったのは、ボタンを押しながら少し力を入れなくちゃあ動かなかっただけでした。
次は、エアコンの使い方が分からないと言いました。使用説明書は読まなかったようです。夫が冷房の設定にして、今後はオンオフボタン以外は触るなと言っておいたそうです。
冷蔵庫も問題になっています。持って来た冷蔵庫が大き過ぎて入らないんだそうです。冷蔵庫を置くスペースの大きさを測らなかったようです。冷蔵庫や洗濯機を置くスペースについては、引っ越す時には必ず確認するものですけど。
冷蔵庫は、キッチンの工事をしない限り入れられません。
ガスコンロに点火できないことに気づいた時には、うちの夫に頼めなかったらしくて、お父さんはガス会社を呼んだそうです。
スパークの調子が悪かったので私達はライターを使って点火していたんですけど、ガス会社の人がやって来て「このガスコンロはライターを使わないと火が点きません」と言って帰って行ったそうですよ。
夕方には、食べ物をどこで買ったらいいのかという電話も来ました。山の中ですからね、食べ物を売るお店は数件あるだけです。おしゃれなレストランなんてありません。メルボルンのど真ん中とは違いますよ。食べ物を買える店までは、いずれも少し運転しないと行けません。
さらに電話は続くのでございます。
昨日の朝は、バスルームの洗面の水道から水が出なくなったと電話がありました。シャワーは問題ないので、夫はワッシャを買いに行って新しいのと交換したそうですが、水は出るようになりませんでした。
あまりに度々トラブルの電話が来るので、うちの夫は不機嫌になっていましたから、昨夜はうちの息子に電話して来ました。
インターネットが繋がらないと言う電話でした。モデムもルーターもちゃんと接続したのにインターネットに繋がらないと言うんです。
お父さんは景色の良い2階の部屋を書斎にしたそうですが、モデムやルーターはその部屋のすぐ下の1階にあります。私達が仕事部屋にしていた部屋です。
繋がらなかった原因は、Wi-Fi(無線接続)の設定をしなくてはいけなかったのに、お父さんが有線設定で接続しようとしていたからでした。長年ケーブルを直接パソコンにつなげてインターネットを使って来たお父さんは、Wi-Fi のことを知らなかったのです。
これからも、何か問題が起きる度にうちの夫か息子に電話をして来るでしょうね。
あの家ではしょっちゅうブレーカーが落ちたんですが、ブレーカーが落ちる度に「電気が来なくなった」「インターネットに繋がらなくなった」と言って電話をかけて来るんじゃあないかと思いますよ。
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