2022年12月22日

セミのこと

一昨日の火曜日は快晴で気温も28度まで上がり、お昼前からセミがものすごい音量で鳴いていました。

普段だと「うるさいなー」と思うセミの鳴き声も、例の赤い目をした緑のセミかもしれないと思うと、「頑張ってるな」と優しい気持ちになるのでしてね。


それにしても、セミの鳴き声というのは一体何デシベルくらいあるんでしょうか。ものすごい音量です。

ちょっと調べてみたら、もちろんセミの種類によっても個体によっても鳴き声の音量は異なるわけですが、70〜90デシベルくらいのようですね。でも130デシベルで鳴くセミもいるんだそうですよ。

130デシベルというのは、飛行機のエンジンくらいですよ。自動車のクラクションをすぐ近くで聞くと110デシベルくらいということですから、130デシベルっていうのは、聴覚機能に異常をきたしかねない危険なレベルです。

ちなみに、電車が通る時のガード下や地下鉄の構内は100デシベルくらいだそうですよ。

そういうのに匹敵する騒音レベルなわけですね。

そしてまあ1匹が鳴き出すとあっちでもこっちでも競うように鳴くでしょう?だからさらにうるさいわけですけど、あれはね、実際に競っているんです。

セミが鳴くのはメスの気を引くため。「ここにいるよ〜」とアピールしているわけですからね、自分だって負けていられないと他のオス達も頑張るわけです。

さて、昨日はさらに気温も上がりました。30度には届かなかったんですけど、とても夏らしいお天気でした。

それなのに、セミの鳴き声がしない。我が家の周りは一日中シーンとしていたんです。

どうしちゃったの?

もう1週間が過ぎたか。

それとも、クッカバーラ(日本名: ワライカワセミ)に食べられたか。

きっと寿命を迎えたんでしょう。はかない一生です。


ここまで書いて、気になったのでオーストラリアのセミというのを調べてみましたら、あの緑のセミは、学名が「Cyclochila Australasiae」というオーストラリアでは最もよく見られるセミで、オーストラリア南東部に広く生息しているそうです。

Wikipedia によりますと、この種類のセミには緑色のと黄色いのがいるそうで、緑色のは「グリーングローサー」(Green Grocer)、黄色いのは「イエローマンデー」(Yellow Monday)と呼ばれるんですって。

何だその名前は!

「グリーングローサー」っていうのはね、八百屋のことですよ。「イエローマンデー」は、黄色い月曜日?どうしてそんな名前が付いたんでしょうか。

そして、世界で最もうるさい(鳴き声の大きい)昆虫の一つであると書いてあるじゃあないですか。

うわあ、そうなの?

ちなみに、Cicada Mania というセミおたくのサイトによりますとね、緑色と黄色以外にも、青色の「ブルームーン」(Blue Moon)というのとオレンジと黒の模様がかっこいい「マスクトデビル」(Masked Devil)という珍しいタイプもいるようです。

「マスクトデビル」は、日本語に訳すと仮面の悪魔という意味ですけど、名前もかっこいいです。八百屋よりは断然いいです。

そして、この「Cyclochila Australasiae」というセミの一生というのは、やっぱり6年から7年だそうですね。そのほとんどを幼虫として土中で過ごし、羽化してからは約6週間生きると書いてあります。

6週間!

6週間生きるかどうかは、天気や気温や環境などの条件にもよるんでしょうけど、7日間しか生きられないっていうわけじゃあないんだわ。

あの緑のセミは、我が家以外の木に飛んで行ったのかもしれませんね。食べられた可能性も大きいですけど、それもまた仕方がないことです。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿