私の出身地である岡山には、藻貝(もがい)という貝がありまして、佃煮にして食されます。お正月のおせちには欠かせないものです。たっぷりの生姜を入れて甘辛く煮たものは、岡山の家庭の味の一つと言っていいと思うんですよ。あまり有名ではありませんけど。
藻貝は、茹でてむき身にしてあるのを買って来て、家で味付けするのが普通です。
実はですね、先日本棚の掃除をしていたら、主婦と生活社出版の「おせち料理入門」という古い本を見つけ、懐かしさの余り手にとってパラパラとめくりながら、かつて初めておせち料理作りに取り組んだときのことを思い出したりしたのです。
そうして、食べたいなあと思ったのが
藻貝の佃煮!
しかし、メルボルンでは貝類が簡単には手に入らない!
アサリやハマグリに似た貝は魚屋で目にすることもありますが、結構な値段がしますから、オーストラリア生活20年以上というのに、そうした貝を買って料理したことは無いのです。
人気のある牡蠣(普通は生食用)とマッスル(Mussel)と呼ばれるムール貝は、どこでも手に入りますから、特にムール貝はお安いので、ちょくちょく料理に使います。でも、うちの家族は貝は好きではないらしくて食べてくれないので、最近は本当にめったに貝を料理することはありません。
しかし、
藻貝の佃煮が食べたいと思ってしまったからしようがない! 食べたかったら作るしかない、手に入らなければ手に入る物で代用する、これが海外生活者の心得でございますからね、私作ってみたんです。
簡単に手に入る Coles というスーパーの冷凍ムール貝のむき身(500g入り)を使ってみました。小ぶりなので、佃煮にはぴったりだろうと思いました。
私は、基本的にシーフード類はお酒で煮ます。みりんも入れましたが甘さが足りないからお砂糖も少し。そしてしょうゆですね。生姜はとにかくたっぷり入れましょう。
こうして出来上がったムール貝の佃煮。
これがですねえ、
超絶美味だったのですよ!
作ってみてください、特に海外在住の貴方。
レシピは必要ないくらい簡単に作れますが、一応レシピサイトに載せておきました。
炊きたてのご飯と一緒にどうぞ!
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