2017年4月12日

シラミと戦った日々の思い出

結局買わなかったんですけどね、オムロンの血圧計を買おうと思って行った薬屋「ケミストウェアハウス」内をウロウロしていた時に、頭ジラミ駆除商品を手に取り、熱心にパッケージを読んでいる若いお母さんを目撃しました。

ああ、思い出す、あの苦難の日々!

私は頭ジラミが湧いたことはありません。私の妹たちも、頭ジラミとは無縁で育ちました。日本で小学校の先生をしていた数年間も、頭ジラミが湧いた生徒など一人もいませんでした。

ところがオーストラリアでは、特に幼稚園&小学校では、頭ジラミはごくありふれたトラブルです。

頭ジラミを甘く見てはいけませんよ、貴方! 
大変な苦労が待っているのですからね。

我が家で頭ジラミをもらって来たのは、幼稚園兼託児所「スーパーキッズ」に通っていたうちの娘です。当時は細くて量の多い長い髪の毛をオールバックに束ねたヘアスタイルでした。

いやに頭をボリボリ掻きむしっているので、チェックしたんです。とりあえず束ねた頭の髪の毛をグイッと掻き分けるようにして見てみたの。いきなり目に飛び込んできたのは、写真でなら見たことがあった5〜6ミリ大の灰色の虫!


1匹や2匹ではなかったです。

すぐに束ねていたゴムを取って、バスタブの中に座らせてクシで梳いてみたら、もう、うじゃうじゃ落ちてきた!

お母さんは、思わず悲鳴を上げました。

頭ジラミを殺すシャンプーやローションもあるのですが、虫に耐性ができているのか効き目が今一つ。日本製の頭ジラミ駆除シャンプーは効き目が抜群でした。耐性の問題か、日本製品はやはり品質が良いのか。

虫をすっかり殺しても、それで終わりではありません。

髪の毛の中に残っているアタマジラミの死骸と卵をすべて取り除かないといけないんですからね。この卵がなかなか取れないのよ!

それ専用のクシも売られていますが、長い髪の毛には役に立ちません。

娘は髪の毛を切りたくないと言ったから、お母さんは数時間かけて卵と虫の死骸を一個ずつ取り除いたんです。

家族の一人に頭ジラミがいた場合、他の家族にもシラミがいる場合がありますので、家族全員の頭をチェックしなくてはいけません。(大人の場合は他の毛も。)問題がなくても念のために頭ジラミ用シャンプーあるいはローションを使って対応した方がいいです。卵1個でも見逃せば、また最初から全部やり直しですからね。

布団カバーや枕カバー、タオル類、洋服やぬいぐるみも洗濯しなければなりません。我が家には衣類用のドライヤーがありましたので、それで乾かしました。熱で虫や卵を殺すためです。

天日で乾かすだけでは十分ではない場合や洗えないぬいぐるみやお人形などは、黒色のゴミ袋に入れて天日にさらします。熱で虫や卵を殺すためです。

大変な労働ですよ!

こういうのがね、その後小学校を卒業するまで繰り返されたのです。(泣)

日本の小学校などでも「インフルエンザの大流行で学級閉鎖」なんてことがあるでしょ?

あんな感じで「頭ジラミの大流行」っていうのがあるんです。そして、毎回虫をもらって帰るんですよ、うちの娘。

一度は夫と息子にもうつっていたことがありました。すぐに散髪しました。

娘の場合も、一度はあまりに大変なので20センチくらい髪の毛を切ったこともありました。

その度に、駆除シャンプー&ローション、大洗濯、大掃除、黒いゴミ袋で虫殺し作戦ですからね。

しかし、いくら頭ジラミ対策を頑張っても、学校には頑張らないご家庭のお子さんがいらっしゃるもんですからね、頭ジラミの大流行はいつまでも続くのです。

お子さんがいらっしゃる貴方、頭をボリボリ掻いていたら要注意よ!

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